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速報「議会&選挙が変われば暮らしが変わる」(上尾市)

1013日、上尾市コミュニティセンターで、三井マリ子さん「議会&選挙が変われば暮らしが変わる」 がありました。ノルウェーに関する三井さんのお話は、行動力や取材力による裏付けと説得力があり、いろいろなことを考えさせられました。

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「素晴らしかった!!上尾にお出で頂き、本当に有り難かった!」――これは、講演4時間後、私の携帯にラインで届いたメッセージです。社会福祉法人桜樹会白ばら学園の学園長、矢崎操先生からでした。AAN(オール上尾市民活動ネットワーク 通称エーツーエヌ)のメンバーです。AANは、上尾市の市政・市議会を刷新しなければならないと考える方たちによるNGOで、講演会の主催者です。

三井さんは、民主主義の土台は「選挙制度」だと考え、世界一の民主主義の国とされているノルウェーの選挙を長年調査してきました。先月も、地方議会議員選挙の取材にノルウェーに行ってきたそうです。

三井さん撮影の写真を見ながら、ノルウェーでは、子どもたちから大人まで日ごろから政治や選挙に熱心にかかわっていることを知りました。小学生がラップで歌う「子ども選挙」、中学生による政党の選挙公約調査、高校生の「スクール・エレクション」、投票は候補者ではなく政党に入れる比例代表制、長い事前投票期間、「どちらに投票する?」という選挙バージョンのお菓子、etc

とくに高校の学校内で、全政党の候補者・代表による討論会、選挙運動、模擬投票が行われていて、その準備から進行まで生徒会が主催していることには驚かされました。

そんな高校生には、議員候補になる生徒も多く、「緑の党」から国会議員に立候補した高校生は「地球温暖化」活動に没頭しすぎて出席時間が不足して退学になったそうです。心配する三井さんに、彼女は「高卒資格は検定試験でとれますが、地球温暖化はそういかない」と強く訴えたそうです。ノルウェー版の「グレタ・トゥーンベリ」です。

奇しくも講演会は、史上最も激烈な台風に襲われた1012日の翌日でした。このことひとつ考えても地球環境に優しい自然エネルギーへのシフトが問われています。

21世紀の社会にふさわしい価値の創造とシステムの構築には、一人ひとりが行動することが必要です。一人ひとりが20世紀の価値観を問い直し、どちらを選択しどちらに進もうとするのかによって、私たちが真に求める改革が実現するか否かが決まるのです。今は、私たち人類の存続が左右される、まさにその時。そして、一人ひとりがいかに生きるかは、政治のあり方と密接な関係にあるのです。

しかるに、上尾市の投票率は、参議院選47%、県知事選34%、市議選37%です。上尾市民の最大多数派は「選挙に行かない派」!なのです。「これでいいの?」です。ちなみにノルウェーは投票率が高く、国会選挙78.2%、地方選挙65%だそうです。

私は三井さんと大学で出会い、青春時代をいっしょに過ごしました。今も、人類存続を左右する大問題に取り組んでいる三井さん。私も自分の専門領域で微力ながら力を尽くすつもりです。これからもよろしくお願いします。

日比 曉美(社会福祉法人桜樹会・白ばら学園第2こどもの家副園長)

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【写真上:ノルウェー・オスロ市議会について説明する三井講師。市長、副市長、環境問題担当局トップ3人とも女性。しかも2人は移民系。市長など幹部は市議会議員から選ばれる】
【写真下:講演後の「学習・対話交流会」。4時半ごろまで質問や意見が相次いだ。進行役は渡辺繁博「埼玉自治体問題研究所」事務局長】 
写真提供は大友弘巳「上尾の図書館を考える会」事務局長(ブログ「まちウオッチング」

ユーチューブ(YouTube)もどうぞ:

https://youtu.be/iMGLg72mDhY(三井マリ子さん前半 講演会)
https://youtu.be/BQd39fCEhVA (三井マリ子さん後半 対話交流会)

(竹内和泉さん撮影。「1013日は、台風19号被害のため来れなかった方もいます。でも、YouTubeで見ることができます。多くの方にリンク先を伝えてください」と竹内さん)



by bekokuma321 | 2019-10-16 08:39 | ノルウェー