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フェミニスト外務相辞任(スウェーデン)


スウェーデンの外務大臣マルゴット・ヴァルストローム(Margot Wallström)が大臣を辞任した。

マルゴットーーFEM-NEWSはマーゴットと表記したこともあるーーは、1954年、スウェーデンのシェレフテオ市に生まれた。高校卒業後、オンブズマン事務所や銀行に勤務しながら、社会民主党内で活躍。25歳の若さで社会民主党の国会議員になり、要職を歴任。外務大臣となってからも闘うフェミニストであることを変えなかった。

世界初の「フェミニスト政権」誕生や「フェミニスト外交政策」構築に尽力した。下の紫色の写真はフェミニスト外交政策のプログラム。

彼女は、少女・女性をはじめ戦火に苦しむ弱者たちを擁護するため、国際機関や他国を批判した。あるときは国連職員による子ども虐待に対する煮え切らない態度の国連人事に、あるときはパレスチナ侵攻を続けるイスラエルに、またあるときは女性蔑視・虐待をやめないサウジアラビアやトルコに・・・。

スウェーデン政府はWebで、「5年間、私は世界におけるスウェーデンの安全と繁栄のため身を挺して働いてきた。時代の難関に立ち向かい、他国と協力をして・・・。ここらで、夫や子どもたちや孫たちとすごす時間をもっととりたい」との彼女の大臣辞任の弁を紹介している。

舌鋒鋭く他国を批判した彼女自身、批判をあびることが多く、外交問題にもなった。そのことに対して聞かれると、「私は、死んだ魚であるより生き生きとしたアクティビストであることで批判されたい ”hellre blir anklagad för att vara aktivist eller aktiv, i stället för passiv.”」と語っている。これぞフェミニスト政治家!


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by bekokuma321 | 2019-10-02 15:13 | 北欧