2019年 09月 22日
夫婦別姓を求めて闘い続けた塚本協子さん(訃報)
敬愛する塚本協子さん(84歳)が、9月14日亡くなった。訃報に接して以来ずっと、悲しみでいっぱいだ。今も、キーを押す指に涙が落ちてくる。
塚本さんのことば、「民主主義の世の中なのに、女性が姓を変えるべきだという因習になぜ縛られないといけないのか」が胸につきささる。
日本は、法律で、夫婦に同じ苗字を強制している。その制度を変えるため、塚本さんは、「夫婦別姓を認めない民法は憲法違反だ」と、選択的夫婦別姓訴訟を起こした。選択的とは、夫婦の姓は別姓でも同姓でも個人の選択でいいではないか、という意味だ。
しかし最高裁は、夫婦同姓を定めた民法の規定を「合憲」とした。判決を聞いた塚本さんの号泣する姿が目に焼き付いている。どれだけ悔しかっただろう。塚本さんは、「死ぬまで闘う」と語っていた。そして、私たちのために、男女平等のために、死ぬまで闘い続けてくださった。
FEM-NEWSで取り上げた塚本協子さんに関する記事を再読している。塚本さんの闘いのほんの一端にすぎないが、読んでいただけたらと写真の下に再掲する。