2019年 09月 21日
投票方法をうまく使って女性議員増へ(ノルウェー)
ノルウェーの統一地方選は9月9日だった。
市議会(日本のような市区町村の区別はない)に立候補したのは5万4254人。うち女性は2万3258人で、43%にのぼった。
マスコミでは連日、政党党首が地方の課題をテーマに舌戦をかわしていた。 国会の政権与党3党の党首は全て女性だし、首都オスロは市長も副市長も女性だ。 日本の政治風景を見慣れた人間は「これは宝塚か」と目をしばたたいてしまった。
とはいえ、ここまでの道は平たんではなかった。たとえば、女性を当選させようと、1960年代から女性議員を増やす超党派の運動「女性キャンペーン」が行なわれてきた。 そのキャンペーンに使われた貴重なポスターを保管していたので紹介する。2003年のものだ。
女性の顔は、小さな×で描かれているのがわかるだろうか。 顔の下にある赤地の白抜きノルウェー語は「女性に×印を!」。黒字は「市長の85%、市議会の66%は男性です。でも、あなたはそれを投票所で変えられます」
ノルウェーの有権者は、支持政党の「リスト」(=投票用紙)を1枚選んで、それを投票箱に入れるのだが、その「リスト」の順番が気に入らない場合、候補者を横線で消したり候補者の横に×印をつけて加算されて順位が上がるようになっていた。後、横線で削除する制度はなくなったが、×をつけて加算は今もできる。
でも、それを知らない人も多い。だから 16年前の2003年、女性候補に×印をつけて「女性議員を増やそう」と運動をしたのだ。


