2019年 07月 09日
速報「女性ゼロ議会をなくそう@杵築市」

2019年7月5日、大分県杵築市公民館で、「増やそう女性議員、なくそう女性ゼロ議会」の集いがあった。
杵築市議会は「女性ゼロ議会」。議員18人は、全て男性である。4月の選挙には21人立候補したが、女性はひとりも出なかった。
元教員の上田健さんや、市民運動家の中山田さつきさん、商店を経営する賀来さんなどが、杵築市の実情を語った。
「杵築市の女性の多くは政治に関心がないようだ」
「人手が足りなく、商売が忙しくて、政治や選挙どころではない」
「杵築市の選挙で、女性は、2期連続して立候補もしていない」
「近くの中津市は、24人に28人が立候補して、女性議員は5人になった。杵築市でもと新聞投稿した。妻から『何もわかっていない、おへそが茶を沸かす』と言われた」
「杵築市に新しい図書館を実現する会、という会があって杵築市民の多くが参加した。その会は目的が達成されたので、解散したが、そういう市民の力はある」
「実は、この4月の統一選前に、女性候補者を擁立しようという動きはあった。しかし、諸般の事情で立候補に至らなかった」
「候補者は、やはり地域代表という慣行がある。自治会の代表もすべて男性。女性がなっているところは、男性が誰もいないため、やむなく、の結果だ(注)」
「城下町で、古い体質がある。女性が出ると叩かれる」
「でも、次の選挙ではかならず女性が出ると思う」
主催した全国フェミニスト議員連盟から参加したのは、池沢みちよ(千葉県船橋市議)、陣内泰子(前八王子市議)、小磯妙子(神奈川県茅ケ崎市議)、岡田ふさ子(名古屋、市民運動家)、三井マリ子(元都議)。なぜ女性議員が必要かや立候補した動機などを語った。
「全国フェミニスト議員連盟」は、女性議員を増やそうと活動する市民団体。7月5日の集いは、杵築市に隣接する国東市の藤原真由美さんがネットワークを駆使して支援した。藤原さんは、国東市職を退職後、農産物の加工や流通をする「ぐらんま」を通して、女性高齢者のいきがいづくりを進めてきた。国東市自身、女性議員はたった1人しかいない。
【注:杵築市の女性は、議員ゼロ、行政管理職29人中1人、自治会長172人中4人(2019年3月調査)】
