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全候補の43%が女性、12%が若者(ノルウェー地方選)

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ノルウェーは、この9月、地方選挙だ。先ごろ、その立候補者の全体像が明らかになった。

全体で55,254人。そのうち女性は23,258人、43%。30歳以下の若者は6,684 人、12%である(注)。

ノルウェー大使館から今朝届いた「MSNニュース」によると、全候補者数は、4年前の全候補者58,093人に比べて3800人減った。これは、大幅な合併によって地方自治体の数が減ったことが主な要因だ。

しかし、女性も若者もまったく減っていないのは驚くべきことだ。女性の候補数は微増。一方、若者の候補数は史上最高だと、ニュースは言う。

若者候補が増えた背景には、スクール・エレクション などによる子ども選挙キャンペーンの成果があがってきていること、地球温暖化など環境問題に子どもたちの関心が高まっていること、しかも政治によって解決されねばならないとする子どもたちが多いことが考えられる。

そもそも大前提として、比例代表制選挙なので、立候補者個人は選挙に1円もお金をかけなくていいことや、地方議員は職業・学業を続けながらのボランティアだということも忘れてはならない。

最も若者が多い政党は、赤党(最も左派)で29.5%、次に緑の党、中央党と続く。3党とも30%を少し下回る。

最も女性が多い政党は、左派社会党で55%、引き続く赤党、緑の党、労働党は50%を少し下回る程度だ。

ノルウェーでは、合併によって、議会数そのものが減り、議員数も減った。しかし、政党のほとんどは、クオータ制を守っているため、女性候補の割合は増えこそすれ減っていない。

これは、日本の合併後の選挙とずいぶん異なると思われる。日本の統計は、地方選における女性候補者数の変遷を公表していないのでわかりにくいが、「平成の大合併で女性候補が少なくなった」という話をずいぶん耳にした。

と、ここまで書いて、日本の地方選の致命的問題は、女性や若者が少ないことはもちろんだが、だいたい候補者がいないため選挙にならない選挙区が多いことだと思い出した。


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【写真】上はスクール・エレクションで、高校で開かれた政党討論会に参加している高校生たち。下は地球温暖化を減らそうと国会議員選挙に立候補した高校生(緑の党)。いずれも2017年ノルウェー国政選挙で。

Rekordmangeunge kandidater til kommunevalget

【速報】心が晴れやかになった「ノルウェーの楽しい選挙」

ノルウェー地方選、始まる(2015年)

NHK選挙データベース「地方議会の姿」 (2019年)

女性はわずか13%(道府県議会議員候補)


【注】「明るい選挙推進協会」の数字をもとに、参考までに、日本とノルウェーの全体像を比べてみる。4年前の統一地方選における市区町村議員選挙の候補者は、14350人。うち女性は2022人で14%。若者の統計は出されていない。日本はノルウェーの人口の30倍として、日本の地方選にノルウェー並に候補者が出たとすると、166万人となる。うち女性の立候補は約70万人になる。


【更新 20190628】




by bekokuma321 | 2019-06-27 14:48 | ノルウェー