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たまごから生まれた女性議員(福井県坂井市)

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福井県坂井市の田中千賀子さん(写真)は、20年ほど前に議員に立候補した。


そもそもは、保育所で知り合った母親たちが「放し飼いの鶏のたまごを食べたい」と言いだしたことだった。「たまごの会」というサークルをつくって、ポケットマネーで鶏を買って、放し飼いを始めた。「たまごの会」は、たまごだけでなく、無農薬・有機農の野菜中心の食べものにこだわったり、生ゴミ減量にとりくんだり、学校給食のありかたを考えたり・・・。


母親たちの悩みを解決につなぎ、提案を実現するためには、「議員になったほうがいい」と言われた。でも、お金はもちろん、カバンも看板もなかった。「たまごの会」が中心になってボランティア選挙をやろうと立候補を決意。初当選。それから三国町議2期、合併後の坂井市議4期目に至っている。


田中議員の活動は多彩だ。ふるさとの歴史を学ぶなかで「みくに龍翔館」の大切さを痛感。学芸員増員や館の改築計画について質問をした。病気になった子どもたちの保育サービス、一人暮らしのお年寄りへの給食サービスにも熱心に発言を続け実現させた。友人たちと市に「男女共同参画都市宣言」をさせる運動もした。


高齢者ケアや認知症対策を充実させるよう、行政にうむことなく要求してきた。と同時に、介護福祉の専門家たちや志を同じくする知人たちとNPO法人いってこさ」創設までこぎつけた(注)。いわゆる介護保険事業所だ。富山市の「おらとこ」(野入美津恵理事長)を参考にした。


今では、「いってこさ」には20人のお年寄りが集い、食べ、体を動かす。もちろん昼食は、地産地消にこだわる。料理大好きの料理人の手作りだ。国の介護政策の不十分さゆえ、課題は山積しているが、三国町になくてはならないサービス拠点となっている。また、女性たちの雇用の場となっていることも、忘れてはならない。視察した日も、若い女性たちが、体操選手のようないでたちで生き生きと働いていた。



「女性議員を増やそう、女性ゼロ議会をなくそう」と運動を続けてきた私は、統一地方選でも応援に駆け回った。だが、こういう女性候補でいいのだろうかと悩むこともあった。でも今回、田中議員の仕事ぶりをこの目で見て、「女性議員を増やそう」の意を一層強くした。



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▲丸テーブルをかこんで体操をするお年寄り



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▲「みんな残らず食べてくれます」と料理人はうれしそう



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▲オレンジ色の看板「いってこさ」は鮮やかで遠くからも目立つ



【注】正式にはNPO法人名は潮騒。平島恵美子理事長。施設であるデイハウス名が「いってこさ」(行こうの意味)。男性4人を含む16人が働く】
【2019.4.29更新】

by bekokuma321 | 2019-04-24 22:21 | その他