2019年 04月 20日
「女性ゼロ議会」脱出めざして_2019地方選

「女性ゼロ議会」についてマスメディアが調査報道している。今年こそ“女性ゼロ議会撲滅”は、そう甘くないことがわかる。
共同通信配信記事によると、定員20の愛知県みよし市と、定員14の大分県津久見市は、「無投票で『女性ゼロ議会』が決まった」。
愛知県みよし市
愛知県みよし市は人口約6万人。裕福な市だ。県議選はむろん、市議会議員の候補にすら誰も女性を出せなかった。みよし市内の公営掲示板には、20人すべて男性の顔、顔、顔。これでは、「政治は男のもの」と宣伝しているようなものだ。子どもの教育に絶対よくない(写真上、水谷いくえ元議員提供)。
そもそも愛知県は、統一地方選前半の県議選で、女性県議8人から3人減の5人になってしまった。女性減員数で日本一である。女性3人減のうち、2人は共産党の現職だった。
中日新聞報道によると、「女性を議会に!ネットワーク」という市民団体が女性候補擁立の運動をしてきた。決意寸前まで行った女性もいたが、夫など家族の反対や、家事育児の心配などから立候補にまでいたらなかった。
一方、「女性ゼロ議会」脱出をめざす女性たちの動きも伝えられてくる。
長野県川上村
「女性ゼロ議会」を更新してきた長野県川上村には、朝日新聞によると、大西たまこさんが立候補した。
昨夏、90年代から「女性ゼロ議会」をなくそうと運動してきた全国フェミニスト議員連盟は、川上村を訪問。そこで「マケ」という集まりに代表される女性排除のしきたりを知らされた。しかし、共産党は「マケ」を飛び越えて候補を出してきており、その男性議員の後継者として大西たまこさんの立候補となった。川上村に住む女性Aさんは女性候補誕生に喜び、FEM-NEWSにこう話した。
「保育園の保母さんでした。うちの子どももお世話になりました。信頼のおける女性です。私もそうですが、村の人たちは共産党かどうかなど気にしていないようです」
岐阜県関市
岐阜県関市も「女性ゼロ議会」だ。そこに今回、武藤のりこさん(55)が無所属で立候補した。
2017年、全国フェミニスト議員連盟など市民団体は、関市内で女性議員を増やそうという集いを持った。それに参加した片桐妙子さんを中心に「関市に女性議員を願う市民の会」が立ちあがった。以来、定期的に話し合いを持ってきた。今年になって、「ハ―ベストカフェ」を経営する武藤さんの日々の活動を耳にした片桐さんが、即、飛んでいき、武藤候補擁立へと女性の輪を広げていった。
関市のポスター掲示板には29人の顔が並ぶ。上段、右から4番目が唯一の女性、武藤候補。29人中1人は割合にしてわずか3%。男性のなかに埋もれてしまいそうだ(写真下方の上。片桐妙子提供)。
福岡県直方市
福岡県直方市も現在「女性ゼロ議会」だ。今回、公明党、共産党、無所属から3人の女性が立候補し、女性ゼロ議会脱出への道筋ができた。公営掲示板には23人中、3人の女性の顔が見える(写真下方の中央。藤田智子提供)。超党派で女性議員増をと願うポスターを自主的に作成して掲示した女性も現れた(写真下方の最下、「男女平等推進パリテの会@直方」提供)。女性ゼロから、一気に女性3人をめざす。
群馬県富岡市
最後に群馬県。一昨年4月、全国フェミニスト議員連盟などが「なくせ女性ゼロ議会 増やせ女性議員@群馬」を開催した。その群馬の「女性ゼロ議会」のひとつが富岡市だった。富岡の製糸工場は明治の殖産興業政策のシンボル。日本の経済を支えたのは女性たちだった。その富岡市が「女性ゼロ議会」とは。なんとか女性候補をと富岡市の女性たちも運動を重ねた。
その富岡市でも、今回、福祉施設施設長の三ツ木真由美さんが立候補した。



■女性議員の割合@愛知県
【更新 2019.04.20 21:00】

