2019年 03月 15日
クラクフと女性「スタラ・シナゴーグ」
クラクフのカジミエシュ地区のスタラ・シナゴーグに行った。ユダヤ博物館にもなっている、ポーランド最古のユダヤ教神殿だ。
外観だけしか見られなかったが、驚きは、男性と女性で入口が別々であることだ。男性は、向かって右の赤いレンガ建築のほうで、女性は一段と小さなサイズの黄色の建物のほうだ。
ユダヤ教のシナゴーグは、祈りを捧げる神聖な場所であるだけでなく、人々のあらゆる集いの場である。そこに足を踏み入れようとするとき、すべてのユダヤの女性たちは「男性とは違う生き物なのだ」と思いしらされたのである。
露骨な性による分断は、私にアメリカの黒人差別を思い起こさせた。60年代、アメリカの黒人は、バスの後部座席にしか座れず、公園の水飲み場も黒人用のしか使えなかった。これが黒人差別撤廃の大運動の発端となった。
ユダヤ教の戒律から来た女性差別は、現在でもまだ残っているという。
【2019.3.28 クラコフをクラクフに更新。新聞協会によればクラクフが呼び名として定着していると知ったからだ。クラコフも間違いとはいえないようだがFEM-NEWSは今後クラクフを使用します】