2019年 03月 06日
女性議員増には比例代表制とクオータ制(IPU)

国際女性デーを祝って、3月5日、IPUは男女平等の議会に向けて記者発表をした。要約する。
国会に女性議員を増やすため、世界130カ国以上の国々がクオータ制を採用している。とりわけ、ラテンアメリカにおいて1990年代30%クオータ制を採用した国々の多くは、政党の選挙候補者を男女半々に改正した。その結果、国会の女性率は、コスタリカ45.6%(世界8位)、 メキシコ48.2%(世界4位)である。両国の国会は、男女半々に近づく勢いだ。
さらに、女性議員増には、選挙制度の影響が強いことが、あらためて強調されている。比例代表制選挙、または比例代表制が加味された混合型選挙のほうが、小選挙区制選挙より、女性議員率が明らかに高い。
さてと、日本の選挙は混合型だ。では、なぜ、日本は世界165番目などと目もあてられないほど低ランクに位置しているのか。
理由は、日本は混合型とされるものの、ドイツやニュージーランドに代表されるような小選挙区比例代表併用制ではないからだ。日本の選挙は、小選挙区比例代表並立制である。併用制(ドイツ、NZなど)と並立制(日本)は、根本的に違う。併用制の基本は比例代表制。並立制の基本は小選挙区制である。つまり、日本は、小選挙区制に比例代表制がおできみたいにくっついているようなものなのである。