2019年 01月 30日
速報:福祉に予算が回る理由(北欧の福祉をさぐる講演会@北九州市)


1月28日、北九州市議会で行われた三井マリ子さんの講演会「世界最高の北欧の福祉をさぐるーー福祉国家ノルウェーの高齢者サービス」に参加しました。主催したのは森本ゆみ市議、讃井さちこ市議。
ノルウェーの首都オスロに程近いオーモット市は、1990年代、市長は女性2人でワークシェアリングしていて、女性議員が56%、と知って、現地調査を開始。その後何度も訪問したそうです。
介護などのケア(人のお世話)についているケアワーカーは、パートであってもすべて公務員で、待遇だけでなく地位も安定している。ケアを必要とするすべての人は車椅子やスロープにとどまらず、必要な補助器具を無料で使える「権利」がある、など、など。
弱者と言われる人たちの権利や地位がしっかりサポートされているシステムに驚きました。なぜこうも私たちと違うのだろう。 デンマーク視察に行った讃井さちこさん(ふくおか市民政治ネットワーク)も言っていた。「ホームのお年寄りがキラキラしていて、艶すらある!」と。
聞けば、1960年代までのノルウェーは、今の日本と変わらなかったと。専業主婦が多く、ケアは女性がタダでするものだと考えられ、議員もほぼ男性だったそう。でも、女性の運動が始まった60年代から、保育や介護の福祉を充実させるには女性を議会に増やさなくてはという動きが起こったのだという。民意が議員構成に反映しやすい比例代表制選挙だったこともあって、女性が議会に増えていったという。
いま19人いるオーモット市の議員(写真上)は、看護師や介護職、学校の先生や2児のシングルマザーの大学生なんて人もいてびっくり。そりゃあ、福祉に必要な予算が回るわけです。
北九州市は先日市長選があり、現職の再選がかたいだろうとの空気もあってか、なんと投票率が33%、過去最低でした。 この街に未来ってあるのかな…絶望的になりかけましたが、ノルウェーだってそうではなかった歴史があり、人々の努力が実を結んだ結果がいまだと知りました。
また「政令市などの大規模ではなかなか…」という参加者の意見に、マリ子さんは 「だったら日本の小さな町で、女性の政治参画が当たり前でしょうか。規模の問題ではなく、意識の問題です」と一刀両断!おっしゃる通りです。
まずは主権者教育だと強く感じました。私たちの権利は、私たちで声をあげていいこと。 私たちのくらしの仕組みは、私たちがつくること。 そのための投票行動であり、議論をたやさないこと。 これからやっていきたいと強く感じました。
私は初のマリ子さんでした。予想より小柄で華奢でいらっしゃる。しかし講演が始まったらその力強い声と言葉の発し方、そして内容の豊かさに一瞬で惹き込まれました。本当にありがとうございました。
原田 祥子(ふくおか市民政治ネットワーク北九州・代表)(写真も)


