2018年 10月 03日
新書「男女平等はどこまで進んだか」を読もう
『男女平等はどこまで進んだかーー女性差別撤廃条約から考える』(岩波ジュニア新書)を読んだ。
女性差別撤廃条約は、「女性の権利章典」とも「世界女性の憲法」とも言われる。日本は1985年に批准した。
この条約が完全に実行されたら・・・
女性受験生の点数を減らして男性入学者を増やす医学部入試も、
結婚する女性の90%以上が夫の氏に変える慣行も、
働く女性の半分以上が出産時に辞職する働き方も、
男性だけが集まって決める村の「寄合」も、
男性と同じ仕事をしてるのに女性の賃金が低い職場も、
男性議員だけの「女性ゼロ議会」も、
DV・セクハラ・強姦で嗚咽する女性も・・・存在しないはずだ。
しかし、条約が批准されて30余年経つ今も、性差別は社会の隅々に存在する。この本は、そんな日本社会に生きる若い人たち、忙しい人たちに向けて、身近なテーマにそって条約の条文をやさしく解説している。通勤・通学電車のなかや職場の昼休みに、簡単に読める。
読み進むうちに、女性差別撤廃条約を、「国内外を問わず力強く生きていくための『21世紀のパスポート』」にしたいと願う編集者たちの熱気が伝わってくる。日本中の図書館、全国の中高の図書室に置いてほしい。
山下泰子・矢澤澄子監修 国際女性の地位協会編


