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祝!ニュージーランド女性参政権125周年

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1893919日、ニュージーランドの女性たちは、投票する権利を獲得した。


今年、ニュージーランドは、女性参政権125周年を祝ってさまざまなイベントを催している。たとえば、女性として初めて国会議員になったエリザベス・マコームスElizabeth Reid McCombs (18731935)を知らせるサイトがある。


エリザベス・マコームスは、1933年、ニュージーランドのリトルトン選挙区から当選した。当時は今の日本と同じ小選挙区制だったらしく、立候補者3人から当選したのはエリザベス・マーコムス1人。6344票だった。他の2人は各3675票、269票だから圧勝である。


しかしここに至るまでのエリザベス・マコームスの人生は平たんではなかった。


エリザベスは、アルコール依存症の父親とその妻の間に生まれた9人の子どもを抱える家庭に育った。その父が死亡したのは、エリザベスが13歳の時だった。その後、姉の影響で、女性の政治進出などを目標とする社会主義団体に入会。運動を続け頭角を現していった。結婚した相手も、熱心な社会主義者だった。


ニュージーランドの女性たちは、1893年に選挙権を獲得しても被選挙権はなく、立候補は26年後の1919年まで待たなければならなかった。エリザベス・マーコムスが立候補したのは、その9年後の1928年。労働党初の女性候補だった。しかし落選。再び1931年に挑戦するも、落選。3度目の挑戦でやっと当選した。


1933年の当選後、エリザベスは、国会で、女性の賃金差別解消など女性の権利獲得と福祉のために発言を続けた。しかしながら、2年後、病気のため死亡。若干61歳だった。


現在ニュージーランドは、首相、総督、最高裁裁判長、国会議員の40%が女性である。妊娠出産したジャシンダ・アーダーン首相が育休後に職務復帰したニュースは、世界中を沸かせた。


日本の女性参政権は1945年だ。ニュージーランドは日本より半世紀以上も前に女性参政権を獲得したのだ。エリザベスからジャシンダ、彼女たちとともに走ってきた数えきれない女性たちに心から敬意と感謝を! そして大きな声で「125周年、お・め・で・と・う!」


Suffrage125

Suffrage 125 events & celebrations (政府の女性参政権記念サイト)

夜をとりもどせ!(ニュージーランド)

国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」報道2





by bekokuma321 | 2018-09-14 10:27 | アジア・アフリカ