2018年 05月 16日
祝!「政治分野における男女共同参画法」成立
矢澤江美子さん(八潮市議)は声を弾ませた。
今日5月16日、参議院本会議で、「政治分野における男女共同参画推進法」がやっと可決成立した。選挙で候補者の男女比率を均等にするよう政党に努力義務を課す法律だ。衆議院ではすでに4月に可決された。
矢澤さんは、「Qの会」で運動を続けてきた。Qの会とは「クオータ制を推進する会」の略称で代表赤松良子さん。女性運動家や学者でつくる市民運動団体で、同法案の成立を求めてロビー活動をしてきた。矢澤さんは続ける。
「まずは、全会一致で成立した、この法律を多くの人に知らせなくては。私は地方議員ですから、自分の住む町で、行政に対して、質問という形で、付帯決議にある選挙の候補者や議員の男女別の調査をさせ、それを広く広報させるよう、どんどん押していこうと思います」
女性議員が誰もいない男性だけの議会「女性ゼロ議会」ではどうすればいいのか。荒川区議の瀬野喜代さんは、「女性ゼロ議会」である奈良県桜井市に女性議員を増やすため、桜井市まで足を運んでは話し合いを続けてきた。この4月には奈良の友人たちと公開セミナーを企画した。
「女性議員を増やそうというセミナーをしようとしたら、『政治的な集会はやってほしくない』と公的施設から言われたことがあります。でも、このような法律ができたのですから、『女性議員が誰もいないのはおかしい、女性議員が少なすぎるからなんとかしよう』ということに、国の法律がお墨付きを与えたことになります。この法は努力義務にすぎなく政党がどの程度女性候補増やすかは不明ですが、女性候補者増にはずみをつけるツールにはなります」
矢澤さんは、全国フェミニスト議員連盟(代表日向美砂子、樋口のり子)の世話人でもある。同連盟は1992年の創立以来、長年にわたって女性議員増によって男女平等社会をつくろうと運動を続けてきた。
「全国フェミニスト議員連盟は、長年、『女性ゼロ議会をなくそう』という運動をしてきました。ますますこの運動が重要になります。他団体も、どんどんこういう動きをしていく必要があります」
■参院内閣委員会 政治分野における男女共同参画推進法案採決
2018年5月15日(Youtube)
■国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」宣言
■国際シンポ「選挙を変えれば暮らしが変わる」序
■「政治分野における男女共同参画推進法案」可決 (衆議院の可決)
■女性議員増法案、成立ならず
■6月15日「女性議員増やそう法案を成立させよう集会」へ
■推進法成立を求める国会議事堂前マーチ
■政界への女性進出を促す法案、国会へ
■地方議会に女性議員を (NHKニュース2017.4.15)
■意見書あいつぐ「増やせ女性議員、なくせ女性ゼロ議会」
■底なしの政治腐敗と女性議員
■案内:4月15日「なくそう!女性ゼロ議会@群馬」
■来年こそ「政界への女性推進法」を
■女性議員増めざして制度改善を (全国フェミニスト議員連盟による「要望書」)