女性議員増を選挙システムから考える

c0166264_13372614.jpg4月20日、3カ国からスピーカーを招いて、国際シンポジウムを開く。

「選挙が変われば、暮らしが変わる:モノトーン議会からオーケストラ議会へ」というキャッチで、女性やマイノリティの声を議会に反映する選挙システムを考えようという試みだ。

3カ国とは北欧のノルウェー、太平洋諸国のニュージーランド、アジアの韓国だ。

ノルウェーは比例代表制選挙、ニュージーランドはドイツと似た比例代表制が基本の選挙(併用制と呼ぶ)、韓国は日本と似た小選挙区が基本の並立制選挙だ。

女性は、小選挙区制(最も多く票をとった人が当選する)よりも、比例代表制(政党の獲得票に比例して議席数が決まる)のほうが、当選しやすい。

比例代表制のほうが、倍どころか、3、4倍も多い。IPUやIDEAなど国際的調査機関が示している。

c0166264_13335216.jpgノルウェーは、およそ100年間、選挙は国も地方も比例代表制で行われてきた。歴史を読むと、1919年、市の選挙は比例代表制が一般的になり、翌1920年になると、国の選挙も比例代表制に完全に移行したという。

ニュージーランドは、女性参政権を世界で最も早く実現した国だ。とはいえ小選挙区型選挙の下では、女性議員はさほど増えなかった。しかし1996年、これまでの小選挙区制型から、比例代表型の選挙に変えた。ちょうど日本が小選挙区中心のいまの選挙に変えたころだ。現在、国会における女性議員率は38%を超えた。

韓国は、日本とよく似ている選挙制度ゆえ、女性議員は多くない。しかし、比例代表枠に、ジェンダーによるクオータ制を入れたため、日本より女性議員がやや増えてきた。

さて、日本。小選挙区制が「民意の反映」という民主主義の基本に大きく背くのは、だれの目にも明らか。何より、その死に票の多さ! 2017年衆院選の死に票は、全投票数5542万票の48%。なんと2661万枚もの投票用紙がドブに捨てられたのも同然なのだ。それに、得票率と議席数との絶望的な乖離。自民党は4割の票で7割の議席をかっさらった。

小選挙区制は、明らかに民意を反映しない選挙である。女性議員がこれだけ少ないのもわかる。そうか、だから日本の権力者は、あえて、小選挙区型選挙を選んだのかもしれない。

c0166264_1328419.jpg
▲2018年1月1日づけIPU調査をもとに、FEM-NEWSが作成した

♪ モノトーン議会からオーケストラ議会へ ♬ (2018年4月20日国際シンポジウムのチラシはこちら)
[PR]
by bekokuma321 | 2018-03-10 13:50 | その他