報告「なぜ女性議員が少ないの?」(2017.1.27コムズ)

2017年1月27日、松山市で「なぜ女性議員が少ないの?」が開催された。企画は議会に女性をおくる会

愛媛とは思えないほど寒い日、「日本の女性議員は少なすぎるよね」「日本の風土?」「選挙制度?」「充実した福祉を持つ北欧は女性議員が多いっていうけど、どうして?」と思う女たちが、コムズに集まった。簡単に報告する(敬称略)。

三井マリ子は、日本と北欧の違いを昨秋の総選挙で取材した写真(下)を見せがら、話した。

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c0166264_14344534.jpg続いて、「女性ゼロ議会」を打ち破った愛南町の議員金繁典子による「女性が動けば変わる!」。福島の原発事故が金繁の人生を変えた。反原発の声は圧倒的に女性が多い。しかし、政策を決める場は男性のみ。「これでは環境や福祉、人権などソフトな価値を重んずる政治はできない」と、ふるさとにUターンして立候補した。

次に、愛媛県議に当選したばかりの武井多佳子議員による「女性議員がたった2人の県議会より」。武井は、長年松山市議をしながら女性議員を増やす活動を続けてきて、20余年になる。

c0166264_1431242.jpg子どもや女性に関する案件がどの程度県議会で審議されているかを調査した。子どもについても多いとは言えないものの、女性に関してはテーマになること自体が珍しい。まるで愛媛県に女性がいないかのようだ、と立腹。「女性議員が増えないといけない」ことを強調した。

今治市の大橋麻輝、松山市の田淵紀子は、ともに「愛媛の政治を暮らしに身近にするために、議員にチャレンジしたい」という決意を表した。

隣の徳島県から車でかけつけたのは、中野まゆみ。「女性ゼロ議会」の北島町議会選挙に挑戦し、つい先日、初当選したばかりだ。

「ノルウェーのスクール・エレクションが心に残ってます。ノルウェーでは、小学生から、自分で考えて自分の言葉で政治について発言していたことに驚いた。日本なら、小学生はおろか高校生でも、『政治は大人が決めること、自分たちには関係ない』と思う子どもがほとんどだと思う。帰りの車のなか、日本の小中でも出前講座をして政治討論会をしたらいいのではと考えていました」

長らく女性がいなかった今治市「女性ゼロ議会」の歴史にピリオドをうったのは、共産党の松田澄子と無所属の黒川みき。その黒川が、今治市から駆け付けた。黒川は、道の駅で「観光と農業」のPR活動をしてきた。「原発、安保法制など安倍政権に反対する意志を表すため、2015年、愛媛県議に出たが惜敗」。それを糧に昨年、今治市議に見事当選した。

「高校生のスクール・エレクションに驚いた。日本なら、できるだけ子どもには政治や選挙に触れさせないようにしているように思う。でも、ノルウェーでは積極的に校内で選挙運動や政党討論会ができる。そんなことが可能となる教育の場を長い間かけて作り上げてきたんですね。もっとスクール・エレクションについて知りたいです」

上島町の紅一点議員、大西幸江は、「子どもが小学5年生なので、ノルウェーのスクール・エレクションや小学生の政治参加に感銘した。ウチの子は、私を通して政治を身近に感じているせいか、新しい橋を造る政策に対して『なんで新しい橋を造るのか理由を聞きたい』と町役場に質問をしたことがある。日本の子どもだって政治に関心を持っているが、それを受け入れない社会や教育があるのでは。愛媛県は、高校生が政治に参加するときには前もって、いつどこで何に参加するか『届い出』をして、許可をもらわないといけないのです」

近くの喫茶に移動して二次会をした。

参加した17人が自己紹介をしあった。議員や議員経験者がなんと8人。その場の47%を占めていた。日本の「親父政治」「オッサン政治」を変えようとして、煙たがられたり嫌がらせされたりの経験をした人がほとんど。噴出する怒りや疑問にうなづきあうとともに、今後、情報交換とお互いの励ましあいを誓った。

国連は、日本政府に、「女性議員を増やすための暫定的特別措置を」とくりかえし勧告している。日本政府は、「2020年まで30%」(議員などあらゆる指導的立場の30%を女性にという意)を空念仏に終わらせず、政治分野の男女共同参画法制定をしたら実行への予算をつけて、こうした松山に集った女たちを後押しすべきだ。

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by bekokuma321 | 2018-01-29 14:42 | その他