2018年 01月 16日
政権3与党の党首全て女性(ノルウェー)
保守党を中心に、進歩党(極右と呼ばれることが多い)、自由党(保守党同様19世紀に創設されたノルウェー最古の政党)の保守中道3党の連立となる。
しかし、依然として、少数与党のため、法制度の国会通過には、キリスト教民主党の賛成を得る必要がある。キリスト教民主党は、選挙前から、難民政策などを中心に「進歩党とは政策の違いが大きく、共闘はできない」と公言してきた。
というわけで、連立を組む3政党の党首は、たまたま全員女性となった。右上写真は、保守党ホームページから拝借した。左からシーヴ・イェンセン(進歩党党首)、エルナ・ソルベイグ(保守党党首)、トリーネ・シェイ・グランデ(自由党党首)。
ノルウェー語ENIGHETは「合意」。3政党が政策合意に達したという意味だろう。ロフォーテン諸島付近の油田採掘をめぐっては、保守党・進歩党側が、油田開発反対を掲げる自由党に大幅譲歩をしたとされている。
ついでに、首相、財務大臣、外務大臣の閣僚3大ポストも女性が占める。さらに、経団連にあたるNHOの会長も女性が就任している。主に政界分野とはいえ、国のかじ取りが女性の腕にかかっていることを見るのは、なんとも壮観だ。
とはいえ、ノルウェーの女性たちは、「まだまだ男女平等ではない、セクハラ蔓延を見よ」と闘いの手を休めてはいないようだ。
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