2017年 08月 12日
断頭台の露から223年(叫ぶ芸術 フランス)
パンテオンに祀られるべき女性の筆頭がオランプ・ドゥ・グージュだとか。フランス革命の魂『人権宣言』(1789)を「男性の権利をうたったにすぎない」と批判した女性だ。
批判しただけではない。「女性および市民の権利」と称する『女権宣言』を自ら書きおろした(1791)。
200年以上の時を経た昨年末、フランスからニュースがはいった。女性運動団体はパンテオンにオランプ・ドゥ・グージュを祀ることはできなかったが、国会議事堂内に彼女の胸像を設置させたというのだ。女性では初めてだという。
女性の権利を唱えて死刑にされた女性を世に知らしめようと頑張ってきたフランス女性のねばり強さ。つくづく感心しながら、フランス政府から入手したオランプのポスターがあるのを思い出した。オランプは、ポスターから私をじっと見つめ返し、私にこんな文章を書かせた(「I 女のしんぶん」2017.8.10.25号 ↓)。
■ Revolutionary feminist Olympe De Gouges in the race for a place in France's Panthéon
■Olympe de Gouges statufiée à l'Assemblée nationale
■仏、「歴史上の偉人に女性を増やせ」
■フランスの政党交付金は男女平等化資金に
■男女ペア候補がつくるフランスの男女平等議会
■21世紀のマリアンヌ
■叫ぶ芸術――ポスターに見る世界の女たち (「I 女のしんぶん」)