2016年 03月 14日
校長「女性にとって大切なことは子ども2人以上産むこと」
3月12日の同紙によると、記者の直接取材に、「人口が減るなかで、日本がなくならないためには女性が子どもを産むしかない。間違った発言とは思わない」と、開き直ったらしい。
教育者としてあるまじき発言だ。ただちに辞職すべきだ。
2007年のことだ。柳澤伯夫厚生大臣(当時)が、松江市内で開かれた自民党県議の決起集会の講演で、女性について「産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」などと発言した。大きな抗議運動に発展した。私も抗議に加わったことを覚えている。
そして、その数年前、大阪府豊中市の北川悟司議員(当時)は、毎日テレビの「VOICE」で、こう発言していた。
「オスとメス、…男性は小さいうちから男性の自覚を、女性も自覚を育てていくべき…。 もっともっと女性は家庭を子どもを大切にして、そして、いい子どもを作って下さい」
同じく大阪選出の西村真悟議員(当時)は、同番組でこう言った。
「女性が家庭を維持するために大きな役割を担っている。これ当たり前じゃない。私、あえて申しますよ。世の中で一番素晴らしいことは、愛する子どもを育てることですよ。このことがなかったら、社会自体も存続しません。女性が安心して出来るよう、男はある意味、命を捨てても働くということ」
忘れてならないのは、民主党の中山義活議員。経済産業省大臣政務官だった2010年、「日本女性は家庭で働くのが喜びである、文化だ」と、国際会議で暴言をはいた。
国会、地方議会、教育界を問わず、このような考えの男性指導者がまだ幅をきかせている。子どもを産みたくても産めない女性たち(いや男性たちも)の心を傷つけ、働く女性たちの足を、これでもかとひっぱる。
子どもを産みたくなるような社会には何が必要なのか、それにメスをいれなければ少子化はさらに進む。大事なことは、子どもが2人以上いても、働き続けられるような社会をつくることなのだ。
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