2016年 02月 05日
女性性器切除被害者は2億人
女性性器切除の被害者は、少なく見積もって2億人である。これまでの統計より7000万人多い。このままだと、15歳から19歳までの少女1500万人がさらなる被害者となる。「女性性器切除を許さない日」の2月6日に向けて、国連機関によって公表された。ガーディアン紙などの報道によると、この衝撃的数字は、インドネシアの最新データが加わったためだという。
女性性器切除は、FGM(Female Genital Mutilation)の和訳だ。日本の女性運動団体「FGM廃絶を支援する女たちの会」によれば、女性外性器の一部あるいは全部の切除、時には切除してから外性器を縫合してしまう慣習のこと。
アフリカを中心に様々な民族の伝統的な女児の通過儀礼として、2000年以上も続いていると言われている。具体的には、次のようなもの(「FGM廃絶を支援する女たちの会」より)。
タイプ1: クリトリスの一部もしくは全体およびクリトリス包皮の切除、あるいはクリトリス包皮の切除(clitoridectomy:クリトリス除去術)。
タイプ2: クリトリスの一部もしくは全体および小陰唇の切除。大陰唇の切除を伴う場合もある(excision:切除術)。
タイプ3: 小陰唇および大陰唇、あるいは小陰唇か大陰唇のみを切除・接合することによって覆いが作られ膣口を狭める。クリトリスの切除を伴う場合もある(infibulation:性器縫合)。
タイプ4: その他、医学的治療以外の目的で女性性器を傷つける施術。たとえば、突き刺す、極小の穴を開ける、切り込む、削る、焼灼といった行為。
そのすさまじい後遺症、悪影響。上記団体は、こうまとめる。
「FGMの施術は、一般的に剃刀や鋭い石などを使い、麻酔も薬も用いず行なわれる。そのため、激しい痛みや出血によるショック、感染症で死に至ることもある。また、HIV/エイズ感染の危険もある。後遺症も深刻であり、尿道の損傷、慢性の感染症、貧血、腎障害、月経困難症、失禁、傷跡(ケロイド)による難産、腟狭さく及び陰唇裂傷、ろう孔(フィスチュラ:腟と膀胱、腟と直腸の間に穴が開いてつながってしまう疾病)、性交時の激痛、性行為への恐怖、うつ症状など女性の身体と人生に大きな影響を与える。」
世界の最貧国のひとつにマリという国がある。私は幼いころから関心をよせていた。自分と同じ名前だからというだけだが・・・。公的発表によると、マリも、女性の約9割が女性性器切除の被害にあってる。
しかし、この2000年以上も続いていると言われる抗いがたい慣習に、立ち向かっている女性たちがいる。
その闘女の1人は、マリのフェミニスト、ロキア・サノゴRokia Sanogo。薬学博士だ。NGO「伝統的医薬発展への支援」"Aid for the Development of Traditional Medicine" (Aidemet)を立ち上げ、そこを中心に、女性性器切除廃絶に向けて運動をしている。驚嘆せざるをえない。
■Malian NGO launches book on dangers of female genital mutilation
■Number of FGM victims found to be 70 million higher than thought
■International Day of Zero Tolerance for Female Genital Mutilation, 6 February
■FGM廃絶を支援する女たちの会
■女性器切除FGMは子どもへの虐待
■ウガンダ、女性器切除FGM違法へ
■ソマリア女性にナンセン難民賞
■ノルウェー、世界の女性の人権に6000万クローネ
■スーダン、ソマリアの女性器切除
【写真:マリの女性を描いたマリの壁掛けBatik】

