2016年 02月 02日
ノルウェーの難民と“児童婚”
少なくとも61人の子どもが結婚をして、ノルウェーに難民申請をした。そのうち10人は16歳未満。少女49人、少年2人は16歳と17歳。18歳未満の2人の少女は妊娠している。主に、シリア、アフガニスタン、イラクからやってきた。11歳の少女もいる。
以上は、NRK(ノルウェー国営放送)の最新ニュース。ノルウェー難民局と、ノルウェー子ども・家族省の調査結果を公表したものだ。
当局は、性的虐待、性暴力、性的強要にあたらないかどうか真剣に調査中だという。当局には、こうした子どもたちを支援して、強制された状況におかれることのないよう保護する責務がある。ノルウェー国内のことなので、刑事事件にあたる可能性も秘めている。
昨年11月には、14歳の少女が、彼女の夫とされている23歳の男性と、18カ月になる息子を連れて、国境を超えてノルウェーにやってきた。現在、2人は別居させられて、夫の方は警察の調査を受けているという。
当然ながら、ノルウェーではノルウェーの法律が適用されるからだ。つまり、ノルウェーでは性的同意の可能年齢は16歳である。16歳未満の少女はいかなる場合でも、夫から引き離される。つまり、2人は別居となる。
一方、ノルウェーの市民運動団体Save the Childrenの見解は異なる、とNRKは報道している。
Save the Childrenによると、2人の別居が、少女(妻)にとってかならずしもベストでない場合がある。何がベストなのか、個々の子どもたちのケースに則して調査しなければならないと考えている。貧困、戦争、紛争こそが、子どもの結婚を世界中に増やしている元凶だ、と語っている。
ウーン、私は余りにも実態を知らなさすぎる。コメントするのは難しい。ただ、この実態を私たちは直視すべきだ。こう考えて、要訳・紹介した。
■11 arig asylsoker var gift da hun kom til norge
■Malmö vil nekte barnebruder å bo sammen med mannen
■諸外国における成年年齢等の調査結果 pdf
■Child marriage around the world by Girls Not Brides
■シリア難民の少女の児童婚急増中
■アフガニスタン:児童婚をやめて−子ども時代を取り戻した少女
■18歳未満で結婚させられる少女、アフリカで1,700万人
■児童婚_unicef
■難民、ノルウェーと日本
【写真:Fatime Mernissi『ヴェールよさらばーーイスラム女性の反逆』の表紙をアレンジした】