2015年 08月 02日
郡山市議選
掲示板の大きいこと。聞けば、郡山市がひとつの選挙区となって以来、立候補者がもっとも多いとか。
その中に蛇石郁子さんがいる。4期目の挑戦だ。女性の声を政策につなげるNGO「全国フェミニスト議員連盟」の仲間だ。
東北大震災から5年目。郡山市は除染が進んだとされている。しかし、蛇石さんら「虹とみどりの会」の調査では、まだまだ線量が高い地区が多い。原発事故後の放射線対策は政治の優先課題だ。加えて子育て環境の充実、商店街の活性化、地元産業の育成-などなど。
震災後の対策・復興に粉骨砕身の努力を続けてきた蛇石さん。そんな彼女のもとには、最近もこんな切実な声が寄せられている。
「震災後、福島から離れていて、最近戻ってきたが、すべて一からの出直し。困っている」
「女性のパートを正社員化する方策を」
「夫の帰宅が夜遅い。子ども3人がいるのに父としての役割が果たせないような働き方はおかしい」
「介護の仕事は重労働。なのに給料は他業種より10万円ほど低い」
「子どもの医療費無料化を進めてほしい」
「低所得者の保育料を無料にしてほしい」
蛇石さんのモットーは「困っている人を見捨てない」。困っている人の声を政策に結び付けるのは大変困難な仕事だ。でも、蛇石さんのような視点を持つ女性が議会に3割、4割いたら、きっと前に進む。
■郡山市から考えたクオータ制
■どう変わった「女性ゼロ議会」「紅一点議会」
■女性の約7割、原発NO!
■男性偏重政治が原発政策にもたらす弊害
■郡山市ビッグパレットの女性たち