2015年 01月 19日
普通のおばちゃんの三井裁判傍聴記
このまま春が来るかな、と思えた1月16日でしたが、甘かったです。冬将軍がやって来ました。今、外は雪景色、真っ白な秋田です。
春のようだった16日、秋田地裁の法廷の傍聴席に私は座っていました。
コツ、コツ、コツ。足音が廊下に響き、法廷の中央の扉が開いて裁判官が入廷しました。10ヶ月近く待ち望んだ公開裁判の始まりです。
三井マリ子さんによる「意見陳述」が行われました。この生の姿と声を松浦大悟さんに見て・聞いてもらいたかったです。
松浦大悟さんのプログをみると「支援者のお宅におじゃました」とか「支援団体で挨拶した」とか書いています。それも必要かもしれません。でも、ぼくちゃん、ぼくちゃんと甘やかしてくれる所よりも問題提起されている場に立ち、それを解決しようとする姿勢を見せてこそ、有権者の代表ではないでしょうか。
今回の裁判に出された書類でわかったのですが、松浦さんは、参議院秋田第1総支部と民主党秋田県連の2つの組織の代表をしています。
その代表としての懐に、平成25(2013)年1年間だけで、7千150万円余りの政党交付金がはいっていました。
政党交付金は、私たちの血税です。あまりの巨額さに、普通のおばちゃんはビックリ仰天。いったい何の目的で何に使っているのでしょうか。松浦さんは、2013年の参院選で落選しました。選挙に落ちて 普通の人になったのだと、おばちゃんは、大変な勘違いをしておりました。
松浦大悟さんは、彼が代表する秋田県連と参議院第1総支部に、こうした巨額の国民の血税を毎年毎年受けているのです。秋田県民にわかりやすく、どういうふうに使ったかをプログ等で発信していただきたいものです。
法廷での三井さんの意見陳述に戻ります。短い陳述でしたが、胸をうたれました。
長年、女性議員を増やす活動を全国規模で展開してきた三井さんは、松浦さんの度重なる懇願で、固辞していた気持を翻して、秋田に引っ越しを決意しました。女性議員の極端に少ない郷土秋田に骨を埋める覚悟で、女性候補者を増やす活動をしようとしたのです。人生の集大成だと考えていたと言います。
その思いは、無残にも、松浦さん達の言動によって、粉々に打ち砕かれてしまいます。
もし、あの選挙の後も、三井さんが秋田におられたら、今頃は、4月の県・市町村議員の選挙のために秋田県内を走り回っていたことでしょう。立候補した女性も増えていたに違いありません。私たち秋田の女性は、大切な宝を失ってしまったのだ、と私は思いました。
裁判の後の記者会見では、三井さんの弁護団の一人森田裕子弁護士は、女性の立場からも全力で三井さんの支援をしていくとの言葉があり、その力強いメッセージに感激しました。まだまだ続く裁判ですが、私も、微力ながら全力で応援していきたいと思います。
来年は、秋田が誇る「和崎ハル」衆議院議員当選70周年です。この節目の年に、女性の政治参加を長年頑張ってきた三井さんに、吉報が訪れることを願っています。
我が家の小さな鉢に朝顔の種が落ちていたらしく、今朝、花を咲かせていました。裁判の勝利を予感しているような気がしました。
佐々木厚子 さみどりの会(*)秋田市
(*)2012年の衆院選で落選した三井候補は、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。「さみどりの会」の由来だ。これまでの経緯は左下Moreをクリックしてどうぞ。
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