2014年 12月 10日
女子中学生、マララに単独インタビュー
さて、受賞者2人がオスロに到着したのは月曜の夜だった。
グランド・ホテルにチェックインするときをつかんで、マララ・ユスフザイ(17)への単独インタビューを成功させたのは、ヘードマルク県のオーモット中学校の新聞員たちだ。
ネットTVを見ながら私なりに和訳する。インタビューアーはマリ・ビルケラン、15歳。
「マララ、あなたに闘い続ける力を与えたのは何ですか」
「父と母です。私が自信を持てるように育ててくれました。そして今は、シリア、パキスタン、ナイジェリアの少女たちです。彼女たちの話は、すべての女の子たちが教育を受ける権利に向かって闘い続ける力を与えてくれました。私は1人ではないと知りました。すべての少女たちが、自分の意見に従って立ち上がること、それはとても大切なことです」
「ノルウェーの子どもたちにメッセージはありますか」
「社会に不正があったら、権利が侵されていると知ったら、それに抗議の声をあげ、立ち向かっていくことが重要です。学問を続け闘い続けることです」
オ―モット市は、オスロから電車で1時間半。森林に囲まれた、人口5,000人に満たない小さな町だ。冬は零下20度に下がることもある。
1996年、私は初めてそこを訪れた。その時、市長が女性で、市議会議員23人中女性は13人だった。それ以来、何回訪問したことか。友人や知人をお連れしたこともある。
私にとって、第二の故郷のようなオ―モットの女子中学生がノーベル平和賞受賞者にプロ顔負けの取材をした。なんだか、とてもうれしかった。
同じ年頃の女の子からマイクを向けられたマララも、うれしかっただろう。
■Var de eneste som fikk intervjue Malala(オ―モット中学生がマララ取材に成功したことを報道するノルウェー放送Web版)
■Malala håper på fine dager
■マララの制服
■Jeg er alle de 66 millionene jenter som ikke får gå på skole
■北欧福祉社会は地方自治体がつくる(オ―モット市訪問記)
■『男を消せ!―ノルウェーを変えた女のクーデター』(オ―モットに滞在して書かれた本)
【写真上:オ―モットのシンボル、木造の教会。下:オ―モット市内のサイン】