2014年 12月 10日
普通のおばちゃんが考える「政党交付金」
1昨年とほぼ同じ時に、またまた選挙が始まりました。
2012年の衆院選は大雪でした。しかも民主党への逆風まっただ中でした。
そんな大逆風の中で起きた昔の事とされてはならないと、
先月、秋田市で、三井マリ子候補秋田追放事件のビラ散きをしました。
「なんの裁判?」「まだやってるの?」との声が耳にはいってきました。
三井さんの選挙で起きたことは決して繰り返されてはならない、
だから、秋田県民から消えつつある記憶を呼び戻さなくては、
こう思いながらビラを1枚、1枚手渡しました。
そうこうしていたら、12月はじめ、
三井さんが代表の民主党第3総支部に残った
政党交付金440万円余りを国庫に返還する事務が終わった---
というニュースがはいってきました。
衆院選から2年かかって、やっと第3総支部の残務整理を終えて、
政党交付金の残額を国庫に返すことができたということです。
普通のおばちゃんの私は、
「政党交付金っていったんもらってしまえば、国庫に返さなくていいのでは」
と、思っていました。
ところが、政党交付金は交付されたその年で使いきりが原則なのだそうです。
ただひとつ例外があって、「基金口座」を作ってそこに移しておけば
翌年も使えるのだそうです。
だから、政党交付金をもらった人はほとんど皆そうしているのだそうです。
三井さんは、落選後すぐ秋田を追い出されてしまいました。
ですから、「基金口座」に残したおカネを翌年に使える可能性は
三井さんにはなくなりました。
使えるのは、三井さんを秋田から追い出した人たちだったのです。
これに疑問に思った三井さんが、さまざま手をつくした結果、
政党交付金の国庫返還という、世にも珍しいことが行われたというわけです。
でも、裁判はまだ続きます。
三井さんが経験したような事が二度と繰り返されないよう
立候補した皆さん、サポートの皆さん、正々堂々戦い抜いて欲しいと思います。
佐々木厚子 さみどりの会(注、Moreをクリック)
(注)2012年の衆院選で落選した三井候補は、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。民主党秋田県連(松浦代表)から度重なる要請をうけた三井さんは、女性議員を増やして男女平等社会をつくろうとする運動の一環で秋田から立候補した。「さみどりの会」は、三井候補の秋田追放事件をきっかけとして作られた。裁判を支援する人たちの会だ。その中で、「政治とカネ」を考えてきた。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井候補は、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。「さみどりの会」の由来だ。
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