2014年 12月 04日
『週刊金曜日』、ろくでなし子さんと北原みのりさんの逮捕に抗議
抗議声明文の全文は次の通り。週間金曜日の読者として、ろくでなし子さん、北原みのりさんの記事をいつも楽しく読んでる私は、抗議声明文に賛同し、一日も早い釈放を求めます。
■ろくでなし子さん、北原みのりさん逮捕への抗議声明文■
本日12月3日、ろくでなし子さんが警視庁小岩署にわいせつ物頒布等の容疑で
再逮捕されました。今年7月12日に続く逮捕です。
ろくでなし子さんは、自身の女性器を主題にした作品の発表をつづけてきました。
ろくでなし子さんの一連の作品は、女性の性を商品化する「わいせつ」物を氾
濫させている男性的な社会に対して疑義を唱える表現活動です。
いまだに一連の作品を“刑法違反のわいせつ物”ととらえる警視庁の不勉強さには
あらためて残念な思いを抱きます。
また、今回の再逮捕のきっかけの一つとして、『週刊金曜日』における、ろく
でなし子さんの連載漫画が考えられます。
この漫画では小岩署での勾留体験がつまびらかに描かれています。その中で、
警視庁小岩署の不当な取り調べや、そもそもの容疑理由の不明朗さも明らかにさ
れてきています。
警察や司法当局が自らの不都合な事実を隠ぺいするために、または報復的に、
ろくでなし子さんの逮捕に及んだとすれば、これは自由な表現活動に対する重大
な侵害と暴力行使でしかありません。
さらに今回は、ろくでなし子さんの作品を「ラブ・ピースクラブ」で取り扱っていた
北原みのりさんも同日、わいせつ物公然陳列容疑で警視庁に逮捕されました。
北原さんも『週刊金曜日』に連載を持つ作家です。
北原さんも性を女性が取り戻すために活動を続けてきた代表的な人物の一人です。
ろくでなし子さんの作品を販売していたことを理由とする逮捕であるのならば、「わい
せつ」のはき違えであり、同じ理由で不当逮捕でしかありません。
ともかく不当な理由で国民の平穏な生活を侵害することはやめてほしい。一刻
も早く2人が釈放されること、そして強硬な捜査を取りやめることを強く、強く
求めます。
抗議の意思表示として、ろくでなし子さんが「わいせつ」と表現について考え
る対談を来週発行の12月12日号に掲載します。
2014年12月3日
平井康嗣・『週刊金曜日』編集長
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/?cat=7
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