2014年 11月 10日
案内「トリエステ型地域精神保健サービスを世界に」
その人たちの多くは、精神病院に閉じ込められたり、薬漬けにあったりしている。日本でも、世界でも・・・。
しかしイタリアは違う道を選んだ。精神病院を使わない道だ。精神病院をなくしたトリエステ地域精神保健サービスは、いまや世界のモデルとなった。
その世界最高の語り部ロベルト・メッツィーナRoberto Mezzinaが、来週、来日する。東京と大阪で、精神病院のない国イタリアの挑戦を、講演する。
メッツィーナ医師は、トリエステ精神保健局長でWHO調査研修コラボセンター長。トリエステ精神保健の最高責任者、そしてトリエステ型地域精神保健サービスを世界に普及させるWHOの責任者だ。
講演会の参加費は、東京無料、大阪500円。申し込みや、その他詳しくはこちらから
http://180matto.jp/event.php
ご存知、イタリア精神保健改革を描いたイタリア映画「むかしMattoの町があったC’era una volta la città dei matti」を見た方が多いだろう。
今回の講演会は、その映画の上映運動を始めた「バザーリア映画を自主上映する180人のMattoの会」2周年記念事業である。
ちなみに、WHOは、「女性と精神保健についての事実」を発表し、精神保健にジェンダーの光をあてる。それによると、
●女性のうつ疾患は、精神障がいの41.9%に登り、男性の29.3%に比較してきわめて高い
●高齢者の精神疾患問題は、うつ、脳機能シンドローム、痴呆であるが、その患者のほとんどは女性である
●暴力的紛争、内戦、災難、追放によって5000万人が影響を受けているが、その80%は女性と子どもである
●女性が、一生涯のうちに暴力を受ける割合は、16%から50%にのぼる
●女性の5人に1人が、強姦や強姦未遂にあっている
■180人のMattoの会
■日本縦断トリエステ精神保健講演会
■精神障がいとジェンダー
■精神病院をなくした国イタリアから
【写真:強姦体験を引きずる女性を母に持つヒロイン。性を忌み嫌う母の手で、精神病院に拘束される。「むかしMattoの町があった」PR写真より】