2014年 11月 04日
豊かさとは
イギリスの研究機関Legatum Instituteが、世界142 カ国を調査して、このほど「世界豊かさ指標」を発表した。調査した豊かさには、おカネだけではなく、精神的豊かさも含まれる。
具体的指標はこうだ。
個人の自由がどのくらいあるか、どれくらい楽に起業できるか、どのくらい保健や教育の質が高いか、どれだけ安心感を持って住めるか、どのくらい資産があるか、どれだけ政治に満足しているか、困っている時信頼できる家族や友人がいるか、など。
トップのノルウェーは、 上記指標のうち、ソーシャル・キャピタルSocial capitalが世界でもっとも豊かなことが、総合で世界一に押し上げた。人間関係の豊かさということを指すようだ。
たとえば、困っている時に信頼できる友人や家族がいるかについて、ノルウェー回答者の94.9%がいると応えている(日本91.9%)。人道・慈善活動に、前月、寄付をしたかどうかについて、ノルウェーは56%がしたと応えている(日本24%)。
個人の自由のカテゴリにある、移民が住みやすいかについては、「はい」の回答は、ノルウェーは90.2%、日本66.3% 世界平均は65.6%
政府を信用しているかについては、ノルウェー71% 日本41% 世界52%。
日本は、保健衛生や教育などが平均を上回っているものの、個人の自由や、政府への信頼度が低いのが特徴だ。なるほど。
■Norge igjen kåret til verdens beste land
■The Legatum Prosperity Index
■世界一民主的な国
【写真:夏の小屋に住む友人を訪問しておしゃべりに花を咲かせるノルウェー夫婦】