2014年 09月 22日
改ざんしたかのように言ってきた
「三井候補秋田追放事件」の裁判があった。
今回、松浦大悟氏側は、「三井さんは録音テープを改ざんしたうえで証拠に出した」かのように、言ってきた。とんでもないことだ!
衆院選後,秋田を追い返された三井マリ子さんは静養するほかない体調であったこと、しばらくして持ち直した三井さんは、得心できないこの一連の流れを解明するため、何通もの問い合わせを松浦氏にしたこと、を私はよく知っている。
三井さんは松浦氏に、選挙会計報告を見せてほしい、コピーを渡してほしいと、何度もメールや手紙でコンタクトするも、一切を無視され続け、最後には、「民主党本部へ問い合わせるように」と投げられた。
そこで登場するのが、民主党本部の組織委員会部長千葉謙さんだ。三井さんに同行して、岡田ともう1人の3人が、東京の永田町にある民主党本部の千葉謙さんとの話し合いに臨んだ。
民主党本部は、三井さんが代表である民主党秋田県第3総支部に1300万円が振り込まれた記録があると言った。この時、三井さんは、民主党秋田県第3総支部の口座には1200万円しか入金記録がない、と訴えていた。
千葉さんが松浦氏側と連絡をとって、三井さんに「本部から入金された数日後に、その100万円で、ハガキを購入していました。お金を第3総支部口座に移す間もなく、すぐ使わなければならなかったということです。その領収書はありました」と説明した。
千葉さんはこの時「やっぱり、1300万円ありました」と言った。が、どこにも入金記録のない「まぼろしの100万円」への疑念は残ったままだった。
悩みに悩んだ三井さんは、もしかしたら、三井さんに知らされていない銀行口座があるのではないかと疑いを抱く。とりうる方法はひとつ。秋田銀行横手条理支店に調べてもらうことだった。
三井さんは秋田銀行に電話をし、「口座の名前はわからないが、代表名が三井の口座はないでしょうか」と尋ねた。銀行からは「代表名だけわかってもその法人名がわからないと時間がかかります」と言われたそうだ。ところが、しばらくして折り返し電話があり、「ありました」。
それが「民主党秋田県第3総支部交付金受入口」だった。三井さんは初めて「受け入れ口口座」なるものの存在を知ることとなった。三井マリ子の名前で作られていた銀行通帳について、自分で調べるまで何も知らされていなかったのだ。
ますます不審に思った三井さんは調査のため何度も秋田に出向いて、選挙でなされたおかしな事実をつかんでいった。私は、こうした経緯を三井さんの「陳述書」や「訴状」で知って胸が高鳴った。
その「訴状」に反論してきた松浦氏側に対抗するため、三井さんは、今年になって、録音テープとテープ起こしした文書を裁判所に証拠として提出した。その録音テープは、松浦氏側が「受け入れ口口座」を徹底して三井さんに隠してきたことがわかる決定的証拠だった。
ところが9月19日、松浦氏側は、「三井さんが録音テープとテープ起こしの一部を削除してから裁判所に提出したのではないか」というように言ってきた。ただただ驚いた。
今時、証拠もなく録音テープを改ざんしただろう、などと言えるものだろうか。フロッピーディスクの日付データの改ざんだって「村木厚子さん冤罪事件」の際、明らかになったではないか。「録音テープの鑑定」など三井さんにはできっこない、と足元を見ているのだろうか?
いざとなったら、鑑定料は岡田が責任をもって集める、と三井さんには伝えている。
この裁判は、政党助成法の問題点について考える重要な事件であり、また、三井さんが受けた「女を見下す態度」こそ女性の政治進出を阻む要因なのだから、この裁判は日本の男女平等にとっても重要だと考えるからだ。
岡田ふさ子 さみどりの会(注)事務局
【写真: 朝日新聞2014/1/25より】
(注)衆院選で落選した三井候補は、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。「さみどりの会」の由来だ。裁判報道は下を。
■青天の霹靂
■「政治とカネ」にメスを入れる三井裁判
■政党交付金の残金を国庫に返還
■今朝の読売を読んで 「解散・返還は当たり前」
■澤藤弁護士ブログを読んで
■決定的証拠が裁判長に提出された
■供託金は秋田おばこのデモクラシーに
■秋田おばこのデモクラシーに大賛成
■マラッカ海峡より
■裁判をしなかったら供託金はどこに?
■「供託金もどって一安心」_5.21読売新聞
■女は使い捨ての駒か
■5月10日のNHK、11日の朝日、読売、魁
■供託金、もどった
■秋田おばこのデモクラシー
■4月15日の毎日新聞
■裁判長提案「供託金戻したら」は当然
■お金の流れがよくわかった
■NHK 「選挙資金裁判 争点絞られる」
■供託金は戻したらどうか、と裁判長提言
■ワーキング・ウーマン、三井裁判を女性の視点で見る
■今朝の毎日新聞
■女性記者の目
■秋田衆参両選挙で4人書類送検
■秋田衆参両選挙で関係者送検
■三井候補秋田追放事件を究明する裁判 3
■三井候補秋田追放事件を究明する裁判 2
■三井候補秋田追放事件を究明する裁判