2014年 09月 04日
安倍改造内閣の女性たち
女性大臣は、総務大臣 高市早苗、法務大臣 松島みどり、経済産業大臣 小渕優子、国家公安委員長兼拉致問題担当大臣 山谷えり子、女性活躍担当兼行政改革担当大臣 有村治子。
そのうち、高市早苗、山谷えり子、有村治子の3人は、安倍晋三と同じく「日本会議」に属している。
「日本会議」とは、どのような組織か。参考になる文章を引用する。
●日本会議とは、日本最大の国粋主義組織であり、戦後の平和主義を否定し、天皇制に心酔し、アジアにおける日本の過去の戦争を擁護する。
――「ニューヨーク・タイムズ」2006.12.17
●日本会議とは、国粋主義者のシンクタンクであり、“伝統的価値観”への回帰を扇動し、過去の戦争における日本の蛮行に対する“謝罪外交”を否定する。
――「エコノミスト」2013.6.5
●2000年頃から、「日本会議」や他の保守系の団体が、男女共同参画は「偏った思想」であり、行政の行き過ぎを監視する必要があると声高に主張するようになりました。
――浅倉むつ子「はじめに」(旬報社『バックラッシュの生贄』 2012)
●男女共同参画に関するバックラッシュ勢力は、全国組織を背景としており(1997年に創立された「日本会議」が中心)、ねらいを定めた地方自治体において、一般市民を装いながら歪曲したデマを流しつつ、特定の個人を名指しで攻撃する行為をしつこく繰り返し(本件において、控訴人が「専業主婦はバカだと言った」というデマもその一つである)、ときには地方自治体の一部議員と連携しつつ行政や男女共同参画拠点施設の職員等に対する執拗で陰湿な攻撃・非難をも行うものであって、この勢力に目をつけられることの恐ろしさは、地方行政に携わる者にとっては周知の事実である。
――浅倉むつ子「すてっぷ館長雇止め事件意見書」(旬報社『バックラッシュの生贄』、2012)
「日本会議」の優先課題は、「夫婦別姓に反対し 家族の絆を守ろう」である。これで、何のために、だれのために、女性にがんばってもらいたいか、およそ察しがつく。
ある日本会議系女性国会議員は、靖国に参拝する閣僚をもっと増やさなくては、と、こう檄をとばした。
「過ぐる八月十五日、靖国神社に参拝をした閣僚はたった一名でした。本来は子孫に繋ぐべき我が命がたとえ南の島の果てに朽ちるとも、祖国に幸あれ、両親に、恋人の未来に幸せあれ、日本に栄光あれと私たちの日本を信じて命を捧げて下さった御霊、英霊の価値が、時の政権の支持率や、国政選挙の結果如何で変わるようなことがあっては断じてならないと考えます。」
この国会議員とは、有村治子。上のスピーチは、日本会議・日本会議国会議員懇談会設立10周年の会で彼女が発したものだ。彼女は、日本会議国会議員懇談会の政策審議副会長であり、日本会議傘下の「日本女性の会」副会長である。
有村治子は、今日、女性活躍担当大臣のポストについた。

■Back to the future Shinzo Abe’s appointment of a scarily right-wing cabinet bodes ill for the region
■Japan Rightists Fan Fury Over North Korea Abductions
■『バックラッシュの生贄ーーフェミニスト館長解雇事件』(三井マリ子・浅倉むつ子編、旬報社)
■塩月裁判長「控訴審判決文」(日本会議などバックラッシュ攻撃に行政が屈したことを認定した画期的判決)
■死ね!すべての女たちよ、輝く日本のために命を捧げなさい
■読者は二つの怒りを体験する:『バックラッシュの生贄』を読んで
■標的は憲法9,24条: 『バックラッシュの生贄』を読んで
■参院選で女性躍進ならず
■男女平等を嫌う反動勢力の実像~日本にはびこるバックラッシュ現象~

