2014年 05月 11日
髭づらの女性歌手コンチータ、優勝
コンチータ! コンチータ!デンマークの「「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」で優勝したオーストリア代表への大歓声だ。
BBCによると、優勝したコンチータ・ウルストは、スピーチでこう述べた。
「セクシャルティとか、誰を愛しているか、などをせんさくされない世界を私は夢見ています。今夜、ヨーロッパは、尊敬と忍耐に満ちた社会であることを見せてくれました」
彼女は、スリムなボディに魅惑的な目を持つ。他の誰もまねできない彼女の大きな特徴は、黒く濃い髭をつけている点だ。
彼女のサイトをのぞいた。1人の人間に、トム・ニューワースという男性とコンチータ・ウルストという女性の2人が混在して生きているという略歴が書かれている。
10代のころから、差別を受けてきた。それで、髭をつけた女性コンチータ・ウルストを誕生させ、「人を見かけで判断するな」というメッセ―ジを送る。「他人を傷つけたり、自分の生き方を束縛されたりせずに、誰もが自分の人生を生きるべきだ」という。
コンチータの歌「不死鳥のように」は、プロテストソングだ。彼女は、こう高らかに宣言する――
私は空に舞い上がる
押しつぶされても、高く飛ぶ
不死鳥のように舞い上がる
灰のなかから
欧州諸国は、90年代から同性どうしの結婚を認めてきた。ノルウェーでは、フォス前財務大臣(男性)、アンネ・ホルト前法務大臣(女性)が、それぞれ同性同士で結婚にふみきった。現政権でもベント・ホイエ保健・ケアサービス大臣(男性)は、ロシアのゲイ嫌いに抗議をするため、同性配偶者を冬のオリンピックの地・ソチに同伴させた。
しかし、世界には、まだ偏見に苦しみ、カムアウトできない人が多い。日本も結婚の自由はない。
◆Austria wins Eurovision Song Contest
◆ロリーンの歌ユーフォーリア、優勝
◆保育園の教材に同性愛登場
◆ノルウェー新婚姻法
◆『ノルウェーを変えた髭のノラ』(明石書店)

