2013年 11月 16日
バングラデシュ女性労働者、賃上げ闘争終了
11月14日のガーディアン紙によると、バングラデシュの縫製工場労働者――ほとんどが女性――は、77%の賃上げ案を承諾した。ひとまず、おめでとう!しかし、彼女/彼らが要求していた月100ドルには程遠い、月66ドルにすぎない。ILOによると、これまでの月額賃金38ドルは、世界で最低の賃金だったという。
バングラデシュは、中国に次いで世界第2位の縫製品輸出国。今春4月、縫製工場がはいっているビルが崩壊し、1000人以上の死者を出した。ほとんどは工場に働く女性労働者だった。5歳の娘を家に1人残して、15時間も毎日働かなければならなかった末、両足切断にみまわれた25歳の母親もいた。
この大惨事以降、労働者たちは、労働条件改善を求めて、断続的にストライキを続けてきた。しかし工場主は聞く耳を持たなかった。9月には、賃上げを求めてのストライキはさらに大きくなり、それに対して警察は水攻め、ゴム製鉄砲、催涙ガスなどで弾圧した。
とうとう11月13日(水)の夜、シェイク・ハシナ首相(女性)が仲介に立ち、月66ドル、77%の賃上げで妥結するよう工場主や関係者に伝えた。ハシナ首相は、初代大統領ムジブル・ラーマンの長女。報道によると、バングラデシュには、「ユニクロ」、イトーヨーカ堂「L& Beautiful」、「Gap」、「ZARA」、「H&M」、「IKEA」など、先進国の有名ブランドの下請け工場が多数ある。聞いたことのあるブランドばかりだ。
近所のユニクロに積まれている衣類の値札を見て、これが1000円で作れるなんて、と思うことが多い。その1000円の値札の向こうに、安い賃金と劣悪な環境で長時間働く、おびただしい数のアジア女性たちを思う。
■http://www.theguardian.com/world/2013/nov/14/bangladesh-garment-workers-pay-rise
■http://www.reuters.com/article/2013/11/11/us-bangladesh-garments-idUSBRE9AA0CF20131111
■バングラデシュ、劣悪な労働とグローバライゼーション
http://frihet.exblog.jp/20072145/
■バングラデシュ、工場崩壊と働く女性
http://frihet.exblog.jp/19922044/

