2013年 07月 15日
「彼女は、オランウータンのよう」―イタリア右派政治家
イタリアのロベルト・カルデロリ(Roberto Calderoli)。大臣もしたことのある、北部同盟党(Lega Nord)の国会議員だ。
暴言を浴びせられた女性は、イタリア史上初の黒人の女性大臣セシル・キィェンジェ(Cecile Kyenge)だ。彼女は、移民問題を扱う省の大臣で、眼科医。コンゴ生まれの彼女は、イタリア留学後、イタリア人と結婚した。
4月も「彼女は、立派な主婦には見えるが、大臣には見えない」などとあくどい言葉をあびせられた。
キィェンジェ大臣は、こうした人種差別攻撃に対し、「私にとどめをさすことなどできません」と、果敢にやり返したという。その強さに心から敬服する。しかし、彼女個人のファイトバックだけでは、また繰り返される。
日本にも、卒倒しそうな差別発言をはく右派政治家がいるが、イタリアの右派政治家も相当なものだ。
めげるな、セシル!
◆http://www.guardian.co.uk/world/2013/jul/14/italian-senator-roberto-calderoli-cecile-kyenge?CMP=EMCNEWEML6619I2
◆イタリア黒人女性大臣、差別にさらされる
http://frihet.exblog.jp/20334907/