2013年 04月 26日
フランス、性差別賃金会社に罰金刑

2010年の「同一労働同一賃金を決めた法律」施行後、初の罰金刑だという。
フランスの女性団体「あえてフェミニズム」のクレメンス・ヘルスターは「すばらしいニュース。男女平等賃金を無視したり、軽視していた会社に大きな信号を送ることになった。こうした制裁こそ、問題を真剣にとらえさせるのです」
英断を下した女性の権利省大臣ナジャ・ヴァロー=ベルカセムは、語る。
「この4カ月で、135の会社が違反でファイルされています。法による制裁は最後の砦です。でもやってはいけない、もっともだ、という効果があります。すると、会社が自ら『罰金は痛い、リスクをさけよう』となります」
今回、罰金刑を受けた2社のうち1社はパリにある会社で、性差別賃金が解消するまで毎月5000ユーロ(約65万円)が科される。
女性の権利省の大臣ナジャ・ヴァロー=ベルカセムは、モロッコ生まれの移民。まだ30代だ。フランスは、昨年、ひさびさの社会党政権に戻り、閣僚はきっちり男女半々となった。その目玉の1人が彼女。
ナジャは、貧しい家庭に生まれ育ったといわれている。世襲の多い日本の政界を考えると、想像だにできない人事だった。しかし、彼女のような人物こそ、人権・平等を扱う省にふさわしい。それ行け、それ行け、ナジャ!
■http://www.thelocal.fr/page/view/france-prepares-first-fines-over-unequal-pay-for-women
■http://www.najat-vallaud-belkacem.com/2013/04/25/inegalites-salariales-femmeshommes-2-entreprises-sanctionnees-une-premiere/
■フランス「パリテ内閣」、「女性の権利省」誕生
http://frihet.exblog.jp/17975910/
■仏デモ、「性差別よ出て行け、女性よ祝おう」
http://frihet.exblog.jp/16368056/