2013年 03月 21日
オーストラリア首相の謝罪演説
800人以上の傍聴者たちは、首相のスピーチに感動の涙を流し、スタンディングオ―ベイションで応えた。
スピーチの核心部分は次の通り。翻訳はFEM-NEWS。
「今日、この国会は、オーストラリア国民の名において、強制的に母親から乳児を引き離し、生涯消えることのない苦悶をもたらした、政策と行為に対して、謝罪をし、その責任をとります」
「これらの政策とその執行が父親にいかに深い影響をもたらしたか、さらに兄弟姉妹、祖父母、パートナー、他の家族たちにいかに深い傷を与えたかーー私たちは認めます」
「あなたがた母親の有する基本的権利、ならびに子どもをいつくしみ育てる責務、それらを否定した、その恥辱に満ちた行為を恥しく思います」
政治家の嘘にうんざりといった日本だが、このニュースには政治家の変革する力をあらためて認識させられた。
◆Julia Gillard apologises to Australian mothers for forced adoptions
http://www.guardian.co.uk/world/2013/mar/21/julia-gillard-apologises-forced-adoptions
■オーストラトリア首相、養子縁組強制を謝罪
http://frihet.exblog.jp/19706940/
当時の病院出産記録の「UB-」。Unmarried baby minusの略で「婚外子で養子に出す」という意味だという。多くの母親は10代の女性で、その非道な行為について知らされず、恐喝まがいに子どもを取り上げられた(BBC http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-21872919)