2012年 09月 30日
日本の女性議員率、世界136位(IPU 2012.7)
世界136位。これはスキャンダル以外の何物でもない。
世界の国会(1院)に女性がどのくらいいるか。列国議会同盟IPUによると、日本は190カ国のなかで136位だ。前回は134位だったので、さらにランクが下がった。
2012年7月31日付最新統計によると、日本は、衆議院議員480人中、女性議員は52人、10.8%。
この10.8%という女性率は、世界の平均20.39%、アジア諸国の平均18.5%よりはるかに低い。アラブ諸国の平均14.9%より見劣りする。
世界でもっとも女性の割合が高いのはルワンダの56.3%。ルワンダは、内戦による殺戮の結果、男性人口が極端に減った。その後、憲法で女性割合を保障した。
なぜ、日本にこんなにも女性議員がいないのか。
最大の理由は、選挙制度が女性に不利に働いているからだ。政党や国会議員も、物事を決める場の男女平等を真剣に考えてこなかった。メディアの責任も大きい。
今、民主党は、比例代表制枠を削減したいらしい。だが、待ってほしい。女性議員が多い国の多くは、比例代表制選挙である。日本のような小選挙区制をとる国は女性が少ない。比例代表制選挙のほうが女性が当選しやすいーーこれは世界の常識である。
つまり、今、国会で決めようとしている比例区削減、それは、すなわち女性をさらに政治から排除することになるのだ。
世界のどこよりも、日本は、少子高齢化対策に知恵を絞らなければならない。それなのに、これ以上女性議員を減らそうとするなんて。そんなバカな!
http://www.ipu.org/wmn-e/classif.htm
■世界134位はスキャンダルだ
http://frihet.exblog.jp/17999988/
■男性偏重政治が原発政策にもたらす弊害
http://frihet.exblog.jp/18384122/
■原発事故から考える民主主義
http://frihet.exblog.jp/16079555/
■女性議員を増やすために ~ノルウェー選挙に学ぶ~(朝日新聞2000.5.7「論壇」)
http://www009.upp.so-net.ne.jp/mariko-m/women_assemblyman.html