2012年 08月 07日
女性ゼロ議会の背後に夫の嫉妬・理解のなさ
●●● 女性の進出を阻む夫の理解のなさ ●●●
羽後町訪問後、ある会で数年前までA町議会議員をしていた方と隣り合わせになりました。
羽後町に女性議員が誰もいないと、お話をしたところ、
「実は、A町にも第1号の共産党でない女性議員がいたのだけれど、1期でやめてしまった。とても残念だ」 ということを話されました。
その町会議員をした彼によると、「家族の協力を得られなかったことが原因だ」そうです。彼は、こうも言っていました。
「男は、家族の反対があろうと、自分の意志を貫くことができる。しかし、女性(嫁)は、夫に反対されると意志を貫けない。議員になると日中の会議だけでなく夜の懇親会への参加も多くなる。その結果、妻に替わって夫が家の中の仕事にさく時間が多くなってきて、なんで俺だけが、と不満がつのるのだろう。妻に対する夫の焼きもちもおきるだろう。こういった問題があって、なかなか実現しない。そんなこともあって、いろんな役に女性を参画させるためには、まず、お婿さんをもらっている女性に声をかけるようにしている」
羽後町の町長と話した時、こうした夫の感情や理解のなさについては、一切話題になりませんでした。女性の進出を阻む、最も大きな障害のひとつではないでしょうか。まさにジェンダーの問題です。
これを機会に、女性参画をすすめることをさらに取り組んでいく決意です。
加藤 麻里(秋田県会議員)
◆女性ゼロ議会の羽後町を訪ねてhttp://frihet.exblog.jp/18281562/
【小さな町であり、町の名前を記載すると元議員名やその家族が特定される可能性があり、A町とした。写真は羽後町町長室にて。大江町長(左奥)、加藤麻里議員(右奥)、筆者(右手前)】
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秋田魁新報 2012.7.24