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ハンネ=マッテ・ナールッド教授逝去

オスロ大学の政治学者ハンネ=マッテ・ナールッド教授が昨日、亡くなりました。54歳の働きざかりでした。心からお悔やみ申し上げます。

専門は、選挙分析でした。多忙な中、私の取材に何回か応じていただいきました。深く感謝申し上げます。教授最後のコメントを、次に掲げます。写真は元気な頃の彼女です。

ハンネ=マッテ・ナールッド教授逝去_c0166264_101489.jpg●●●ノルウェー地方選挙レポート2011 【3】●●●

2011年9月の投票日直後、オスロ大学の政治学者ハンネ=マッテ・ナールッド教授(Hanne Marthe Narud)に、結果を分析してもらった。

■ 世界を震撼させた7月の襲撃事件の影響は?
「それほど大きな影響は見えませんね。ただ、7月の事件の前、労働党の支持率はもっと低かった。政権を担っている党は地方選で票を伸ばすのは難しいのですが、労働党が伸びたのは、事件後、民主主義の大切さや選挙の重要性について議論が盛り上がったせいでしょう。投票所に足を運んだ若者が増えたのも、あの事件で政治的関心が高まったからです。その結果、投票率がやや上がりました」

■ ノルウェー女性が地方議会選挙の参政権を得て100年ですが、女性の進出は?
「今回は、女性議員数にあまり変動はなかったのですが、その増加傾向は変わりません。もちろん、ジェンダーはひきつづき課題のひとつです。ジェンダーの問題は、各政党の候補者リストを決めるときに重要なポイントになります。最近は、リストのトップに女性が来ることが是か非か、言いかえれば、市長ポストを女性がどの程度握れるかどうかが焦点です」


◆上記事の全文はノルウェー王国大使館HPに掲載されている
http://www.norway.or.jp/news_events/policy_soc/equality/2011-3/
by bekokuma321 | 2012-07-22 09:03 | ノルウェー