2012年 05月 16日
おおい町議会と関西電力大飯原発

テレビに議会が写った(写真左)。1人を除いて全員が再稼働に賛成の起立をした。立った中に女性がいた。その部屋に女性は彼女1人だった。
なんというモノトーン世界よ。こんなモノトーン議会が、民意を反映するとは思えない。
議員は14人。1人だけ共産党で、他13人は全員無所属だ。無所属といった場合、日本の議会のほとんどは自民党系だ。おそらく、おおい町も例外ではないだろう。それに女性議員はたった1人、残る13人は全員男性だ。おおい町唯一の女性議員は原発賛成らしいが、日本女性のいまや7割が反対だ(男47%)。ジェンダーによる違いが実に大きい。だけど、そういう女性の声を代弁する議員はいない。
そうは言っても、おおい町の住民だって、半分は女性のはずだ。それに民主党的考えの人、社民党的考えの人、公明党的考えの人もいるはずだ。

主たる原因は選挙制度だと思う。北欧をはじめ多くのヨーロッパ諸国は比例代表制をとっている。小さな自治体でも、4つ、5つの政党の議員がいる。
たとえば、おおい町より少し人口の少ない、ノルウェーのオーモット市の議会(写真右上)は、4つの政党から代表が出ている。それに、女性議員は52%だ。
私が取材してきた北欧ノルウェーなら、おおい町議会は100年前の姿だ。見よ!

■女性の約7割、原発NO!
http://frihet.exblog.jp/17662842/
■原発事故から考える民主主義
http://frihet.exblog.jp/16079555/