2011年 08月 31日
女性たちのジハード
チュニジア、エジプトに続いてリビアに革命の嵐が移った。2011年8月、首都トリポリが反体制派のリビア国民評議会によって陥落。カダフィー政権は崩壊した。
しかし、イスラム社会の兵士たちを生み育て、天の半分を支える女性たちは、ニュースにまったく見えなかった。
このたび、『スター』紙は、リビアの長期独裁政権の打倒に、女性たちのやり方で寄与したことを報道した。トリポリの6人の女たち流のジハードが世界に知れ渡った。鮮やかな表情とともに。
女性たちは、厳しいイスラム戒律により、目立ったことは絶対不可能。カダフィー派だけでなく、革命派の男性たちも男性優位意識に陥っている。そんな中、市民の動きを携帯で随時、外に伝えてきた。携帯メールはカダフィー政権側によって追跡され、非常に危険なため、チップをすぐに捨てるというような手法をとったという。
25歳になるAuhood Elkhabuleは、「ほとんどのリビアの少女たちは、虫も殺せないほどだ。それなのに、カダフィーは! 生き殺しにしてやりたい」と怒りをあらわにしている。
ソーシャルネットワークこそ、21世紀の武器だーーと、あらためて知った。そうとわかったのもカナダの『スター』紙のおかげ。ありがとう!
■http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-12431231
■http://www.thestar.com/news/world/article/1046545--the-star-in-tripoli-six-women-share-their-role-in-uprising