2011年 07月 07日
松本前復興担当相と暴力夫
http://www.youtube.com/watch?v=VtUqWdbjnTk
またはhttp://www.youtube.com/watch?v=E3faj-cI2x0
松本復興担当大臣は、初めて宮城県入りした際、村井嘉浩知事に対してとった暴言で辞任した。当然だ。
松本担当相は、「県でコンセンサスをえろよ、そうしないと我々、何もしないぞ」「ちゃんとやれ」「お客さんが来るときは、自分が入ってから呼べ」などと、恫喝に近い表現で叱責を飛ばした。
新聞紙上の印字では、彼の真の威圧的態度は伝わらない。新聞のなかには、彼の命令調を「ですます調」に変えて書いている記事もあるからだ。動画(↑)を視聴したほうが、その威圧ぶりがよく出る。その語気、何度も指さしての叱責…。
最後の念押しが、すさまじい。
「今、後から(村井知事が)入ってきたけど、お客さんが入ってくる時は、自分が入ってからお客さん呼べ。いいか。長幼の序がわかっている自衛隊ならそんなことやるぞ。分かった? しっかりやれよ。今の最後の言葉はオフレコです、いいか、みなさん。いいですか、書いたらその社は終わりだから」
松本元大臣は、こうした恫喝的言動で、政治家の地位を保持してきたのだろう。過去にこのような暴力的言葉・態度をとっても、報道されなかったに違いない。「書いたらその社は終わりだから」と恫喝すればすむと考えたところに、その根深さを感じる。
こういう差別的人間が被災復興指導者で、どうして最も弱い立場におかれたお年寄り、女たち、子どもに寄り添った政策が実行できるというのだ。
さて、松本元大臣の言いぶりは、暴力夫が妻に対して投げつける言葉とそっくりだ。
「家事をしろよ、そうしないと何も出さないぞ」
「いいか、ちゃんと家のことやれ」
「俺より先に家に帰って、出迎えるのが当然だろ、わかったか」
「夫婦の別がわかっている女なら、やるぞ」
「いいか、言うんじゃないぞ、もらしてみろ、お前は終わりだからな」
その背後には、「おまえ、誰のおかげで食ってると思ってるんだよ」という支配者のおごりがある。この場合は、「国=支配者、地方=被支配者」だ。彼に今必要なのは、女性への暴力加害者更生研修の受講だ。このような物言いは、犯罪なのだということをしっかり認識すべきだろう。
命やいたわりをないがしろにしてきた「男性主導政治」に強い憤りを覚える。現地入りして女性の視点で視察したルポは以下10本。写真つき。
■福島県いわき市の三重苦
http://frihet.exblog.jp/16430913/
■郡山市ビッグパレットの女性たち
http://frihet.exblog.jp/16420384/
■福島県議会で耐震安全性を追求してきた女たち
http://frihet.exblog.jp/16419975/
■福島原発と闘う3人の女性県議
http://frihet.exblog.jp/16410158/
■チーム・ウルフ:女たちの支援
http://frihet.exblog.jp/16409896/
■魚がない魚の町
http://frihet.exblog.jp/16431227/
■宮城県石巻市へ
http://frihet.exblog.jp/16409638/
■宮城の女性が語る被災体験 2
http://frihet.exblog.jp/16402969/
■宮城の女性が語る被災体験 1
http://frihet.exblog.jp/16401603/
■宮城県で女性の被害状況を聞く
http://frihet.exblog.jp/16391652/