2011年 02月 26日
女子スキージャンプとホルメンコーレン
オスロから最も離れた最北の地キルケネスに住む知人のシシリアは、私に「今年のワールドカップ、女たちはホルメンコーレンでジャンプできない。でも、1930年代に女たちはホルメンコーレンを飛んだはずよ」と言った。
アフテンポステン紙を調べると、1930年代に女性ジャンパーが飛んだかどうかについての記事はなかった。でも、それよりおもしろい話が載っていた。
1930年代、欧州各地で評判となった2人のノルウェーの女性ジャンパーがいた。彼女たちの人気はうなぎのぼりで、1931年、ホルメンコーレンでジャンプをさせてほしいという声があがった。ところが、ノルウェースキー連盟の会長フィン・クエールFinn Qualeは拒絶した。
アフテンポステン紙によると、ホルメンコーレンでの女性ジャンプ禁止令の彼のせりふがふるっている――
「ここ(ホルメンコーレン)は、サーカスじゃないんだ」
1930年代、スポーツ界の男性の女性蔑視は、ノルウェーも日本とほぼ同じだった。そして時は過ぎ、そのノルウェースキー連盟は、女性ジャンパーの国際競技参加運動の先頭に立った。その間の道程には、他の分野に見られたようにノルウェー女性たちの闘いがあったはずだ。
http://www.aftenposten.no/fakta/innsikt/article2930313.ece
http://www.nrk.no/sport/meisterskap/ski-vm-2011/nyheter/1.7526347
■関連記事
女子スキージャンプhttp://frihet.exblog.jp/15975294/