2011年 01月 11日
個室93.7%、2人部屋6.3%
アン・マリエ・マヤ・ラ―セン(96歳)と、ヘルミヨ・ソルベイグ・エリクセン(98)は女ともだちだ。2年間、老人ホームのダブルルームで暮らし、とても仲良くなった。
先日、ラ―センが個室に移ることができた。すると、ダブルルームに「新しいボーイフレンド」が入室してきた。16㎡の面積の部屋に、98歳の女性と男性が住むことになるのだ。エリクセンは、「人生の最後に知らない男性と住むことになろうとは」と怒っている。
ノルウェーでは、老人ホームの完全個室化は20年間の政治的テーマである。しかし、まだ「2人部屋が6.3%残っている」事実を告発し、個室化の早期実現について政治家など関係者にせまる。
ノルウェーは保育園や高齢者施設など、ケアに対する公的サービスが重要な政治課題となり、改革に次ぐ改革をしてきた。その改革を後押しする、98歳の女性の声を拾った報道姿勢がいい。
ところで、日本は? ノルウェーとは逆で、93%が2人以上の部屋、個室6%ではないだろうか。いや、個室はもっと少ないかもしれない。
http://www.aftenposten.no/helse/article3978665.ece