2010年 10月 15日
取締役革命、いまだならず
2008年1月、会社法の改正により、「取締役クオータ制」の実行を義務づけられているからだ。違反すると、改善命令書が送られ、それに従わなければ、会社は閉鎖となる。
米誌タイムズが、「取締役革命」と名づけたノルウェー経済界のクオータ制である。
しかし、今週号のLedelse Ukeavisenによれば、女性を40%に増やせない会社が数多くあるという。
実は、取締役クオータ制を義務づけられるのは、ASAという大手の会社であり、中小企業にあたるASは、この義務を免れる。そこで、違法会社とされ閉鎖に追い込まれないように、ASAに登録された会社がASに変わることを選んでいるというのだ。
経済界にクオータ制を浸透させるには、まだまだ紆余曲折がありそうだ。
■「取締役クオータ」についての日本語文献
「経済界に女性ラッシュ」(三井著『ノルウェーを変えた髭のノラ』p152-p172)
『ノルウェーを変えた髭のノラ』(明石書店)
■http://www.ukeavisenledelse.no/nyheter/samfunn/article98192.zrm
■TIMES
http://www.time.com/time/magazine/article/0,9171,1982304,00.html