2010年 01月 23日
イタリアもノルウェーをモデルに?
イタリアの内閣は、男尊女卑のベルスコーニ首相率いる右派が政権をとっている。そこがノルウェーモデル導入を言い出すはずがない。言い出したのは、EUとの共同プロジェクト「ジェンダー化」というサイト。
イタリアの女性の国会議員率は、上院21.3%、下院18%だ。EU加盟国の中では、かなり低い。これまでも、EU選挙前に、「民主主義。男性形は間違っている Democrazio. Al maschile ́e un errore」というポスターをローマ、カタニア、パレルモ、ミラノの飛行場にはりめぐらして、意識変革を試みた。
Democrazia(女性形)が正しいスペルだ。それをDemocrazio(男性形)と書いて、Oを赤字で消している。
「ジェンダー化」は、今年にはいり、「100ポスト中13地域のトップが女性となった。ノルウェーのように、取締役クオータ制をしくべきではないか。でも、クオータ制に従わなかったら、会社が閉鎖されると知ったら、社長はどう思うだろうか。」と、挑発している。
イタリアでは、クオータ制を「ピンク・クオータle quote rosa」と呼んでいる。女性割り当てという意味だ。この名前自身、女性蔑視的だという反論もあるようだ。
■http://www.ingenere.it/
■http://www.arcidonna.org/