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昭和シェル石油女性差別裁判原告・野崎さんの想い

                         
司法制度そのものに多くの疑問・不信を残したまま裁判は終わった。目標の定まらない怒りで、心が彷徨っている。慰めと労わりをも含めての本音とは思うが裁判とはこんなものよとひとは言う。

男性の資格・賃金の約70%から85%での決着。当然のことながら私は100%を望んだ。男女差別賃金の訴訟を提起しながら100%を目指さないひとがいるのだろうか。水平でない平等などあろうはずも無い。

15年の裁判では多くのことを学んだ。それまでの私が持たなかった語彙が増えた。共感を寄せてくれる多くの人。闘うことの意義。すべてが一人で居ることを好む私の生活を一変させた。犠牲も大きかったが得るものも多かった。いま私はひとつの道程であり、ワン・ノブ・ゼムであることも知った。

~健康で今日に至ったことを心から寿ぎたい~ 古い友人からこんな便りがとどいた。もって瞑すべきか。ついでに言おう今日は健康だ、だから次へ進もう。日本の司法は私を切り捨てた。次なる道は何処にあるか。

この裁判に関心を持ち応援して頂いた皆様と情熱をもって積極的に支援していただいた皆様に心からお礼を申し上げると共に矛を収めることなく走り続けたいとの思いをお伝えできればと思う。皆様 長い間ありがとうございました。

野 崎 光 枝


●記事「昭和シェル石油女性差別賃金裁判は晴れのち曇り」はこちら。野崎さんの写真入り
http://janjan.voicejapan.org/business/0902/0902076992/1.php

●「想い」は、野崎さんの弁護団声明とともに2月18日、公表された。弁護団見解も含めた全文はこちら
http://homepage3.nifty.com/showashelllaborunion/090217nozaki%20saikosai%20seimei.doc
by bekokuma321 | 2009-02-19 12:44 | アジア・アフリカ