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4月25日、広島で参院の再選挙がありました。河井案里元被告人が買収罪で有罪が確定し、当選が無効となったことに伴うものです。


参院選広島再選挙を無所属でたたかって(さとうしゅういち)_c0166264_19430558.jpg私は、「原発ゼロ」「貧困を防ぐ」「小選挙区制廃止」を掲げ無所属で立候補。結果は20848票、得票率は2.7%。供託金が没収されたことは痛恨の極みです。


河井元被告人が逮捕された20206月に立候補の意向を固めた私は、野党や市民運動の同志に伝えました。瀬戸内海で広島と直結する伊方原発の危険性が注目されるなか、広島県民は、「原発ゼロ」という候補者の選択肢を持つべきだ。それに札束で人々を脅して作られた原発は金権政治の象徴であり、河井事件の広島からノーを、と考えたからです。


他方、ずっと後に決まった野党候補陣営は、原発や政治改革に具体策はありませんでした。野党候補陣営に「伊方原発再稼働ノー」だけでも飲んでもらえれば一本化に応じようと接触しました。しかし、側近の方から「候補は具体的な政策がわかるような人じゃない」と言われて驚き、立候補を最終的に固めました。


「政策ではあなたが一番よいのだが」という声は多かったです。しかし、勝てるのはただ1人という小選挙区制挙では歯が立ちませんでした。無所属候補は、ポスティングのビラ1枚出せない、政見放送には放送局収録のものしか使えない(公認候補は政党が前もって作った動画を使える)など、政党の候補に比べて圧倒的に不利でした。


この広島選挙は、あれだけメディアで騒がれたにも関わらず、33%という驚くべき低投票率。3人に1人しか投票していません。しかも当選者に投じられた約37万票は全投票数の48%にすぎず、約40万票という膨大な死に票を生みました。


「与野党とも代わり映えしない主張だった」(広島市内50代男性)「野党の公認候補も伊方原発再稼働にノーと言わなかった」(県北部30代女性)。マスコミもJCも政策討論会を開きませんでした。7割近い人が寝ていたのは、政策論争のなさゆえでもあるのです。野党候補の当選は、野党への支持が伸びたというより、前代未聞の買収事件の結果、与党は支持者を固めきれなかった、というのが実態です。


また、私が辟易したのは、長年、平和運動などで一緒に行動した同志から投げつけられた言動の数々です。「野党の票を割る貴様は、俺の地域に二度と出入りするな」などと電話してきた方。私が集会に出ると「俺は帰る」と怒鳴って会場を退出した団体幹部の方。


しかし、それでも、「憎むべきは彼らではなく、彼らにこういう言動をとらせている制度がおかしいのだ。小選挙区制は廃止しかない」と思いました。


小選挙区制である限り、当選に最も近い1番手は与党公認候補です。その1番手を抜く可能性がある2番手は野党統一候補です。広島は原発関連企業労組の影響力が強く、野党共闘となると、穏やかな政策にまとめざるをえなくなります。そのため、原発反対運動仲間でも表立って「伊方原発再稼働ノー」を言えなくなります。さらに小選挙区制の下では、3番手以下の弱小候補は、勝ち馬になれそうな野党候補にとって、「票を割る」邪魔者以外のなにものでもありません。それが、同志によるハラスメントになって現れるのです。


最後になりますが、介護職員である私が「介護・保育・医療現場労働者の抜本的処遇改善」をかかげているのをネットで見て「あなたに投票した」と多くの若い女性の方々から激励をいただきました。実際に出口調査によると、わたくしの得票の多くは、若い女性からでした。


こうした政策を重視する若手・女性の方の声を政治に届けるためにも、小選挙区制を廃止して多様な民意を反映する比例代表制中心の選挙制度に移行すべきだ、と強く思います。


参院選広島再選挙を無所属でたたかって(さとうしゅういち)_c0166264_19424188.jpg


さとう しゅういち(参院選広島再選挙候補)


【写真上:街宣途中、原爆慰霊碑に参拝するさとう候補。下:おカネをかけない選挙に徹するため選挙カーもシンプルに(さとうしゅういち提供)】



# by bekokuma321 | 2021-05-17 20:02 | 日本

世界で、女性がもっとも働きやすい国はどこだろう? 北欧ノルウェーである。


イギリスの調査会社SmartSurveyの最新調査による。上位5カ国は、1ノルウェー、2デンマーク、3フィンランド、 4ニュージーランド、 5スウェーデン。ニュージーランドを除いて、やはり北欧諸国が並ぶ。


調査基準は、男女賃金格差、全就業者のうち女性が占める割合、両親の育児休業期間、女性が起業するためにかかる日数・費用など。10点満点で評価される。賃金差はこれまでも調査対象だったが、「新しく事業を起こすために、女性の場合、どのくらい困難か」を調査に含めていることに時代の変化を感じた。


27カ国のうち日本は23番目。日本より女性が働きにくい国と烙印を押されたのは、コロンビア、ポーランド、韓国、メキシコ。


下から5番目という低ランクは当然だろう。というより、日本の男女賃金差23.48%を見て、「もっと格差があるはず…」と感じた。非正規女性の賃金が含まれていないのではないか。


女性が最も働きやすい国はノルウェー(SmartSurvey)_c0166264_22444888.jpg

https://nord.news/2021/04/29/norway-crowned-the-best-country-in-the-world-for-women-at-work/

https://www.smartsurvey.co.uk/smarthr/employee-engagement/working-women

ノルウェーのワーキング・マザー : FEM-NEWS (exblog.jp)

妊娠した女性が差別される国、されない国 : FEM-NEWS (exblog.jp)

「ノルウェーが幸運なのはノルウェー女性がいるからだ」―首相 : FEM-NEWS (exblog.jp)

女性が働きやすい国、日本はブービー賞: FEM-NEWS (exblog.jp)

男女賃金格差100対37 : FEM-NEWS (exblog.jp)

LGBTが最も幸せに働けるのはノルウェー : FEM-NEWS (exblog.jp)


# by bekokuma321 | 2021-05-13 23:07 | 北欧

『さよなら!一強政治:徹底ルポ 小選挙区制の日本と比例代表制のノルウェー』を読みました!


第Ⅱ部「比例代表制のノルウェー」は、学ぶことが満載でした。とくに、第3章「女性が最も住みやすい町」の図表「ノルウェー自治体の男女平等指数とは」(P148)は、ぜひ、日本でも使いたいと思いました。


ノルウェーの調査であることを最初に知らせずに、町の教育民生常任委員会で、男女平等度調査の12項目で調べたらどうかと提示してみようと思います。


職員の女性の役員登用率は30%を超えているものの、なかなか進まないわが町の男女平等改革です。特に必要なのは議会の男性軍の意識改革。どこからどう切り込めばいいのか、暗中模索ですので、とてもいいヒントになりました。   


また、「政界も経済界も男女半々へ」(第3章の2)に紹介されている会社の特別相談役(男性)が言った発言、素敵ですね。


「『女性の力を発揮させること』こそが重要だと気がついた。ノルウェーの知力の半分を担う女性の力が埋もれたままでは未来はないとわかったのです。」(p153)


日本の首相や地方自治体の面々に、せんじて飲ませたいものです。


この本を読みながら勉強会を企画することにしました。くだらないことに頭を悩まして、無駄に過ごしている場合ではないと、改めて思いました。


それにしても、著者が、精力的にノルウェー国内を取材して歩き、多くの女性たち・実践者に会って直接取材したからこその内容だと思いました。


初陣を飾った尾出弘子さん(加美町議員)にも勧めたいです。


伊藤 由子(宮城県加美町議員)


議会・行政改革ヒント満載『さよなら!一強政治』(伊藤由子)_c0166264_14524517.jpg

希望溢れるオルタナティブを示す本:『さよなら!一強政治』を読んで(大塚かほる) : FEM-NEWS (exblog.jp)

大好きな日本だからこそ比例代表制をーーー書評『さよなら!一強政治』(王貞月) : FEM-NEWS(exblog.jp)

女性参政権75年、変えるべきは小選挙区制: FEM-NEWS (exblog.jp)(木村昭子)

書評『さよなら!一強政治』(政治への不信と怒りの中で出会った希望の書by 市川京子) : FEM-NEWS (exblog.jp)

政治をタブー視しない教育に(『さよなら!一強政治』読後感by 金子加代) : FEM-NEWS (exblog.jp)

変えよう!選挙制度:『さよなら!一強政治』を読んで(山﨑友代) : FEM-NEWS (exblog.jp)

『さよなら! 一強政治』は希望の灯をともす: FEM-NEWS (exblog.jp)(岡田ふさ子)


# by bekokuma321 | 2021-05-13 18:00 | ノルウェー

5.29(土)午後 どなたでもお気軽にご参加ください。


本気の議会改革!怒りを力に変えて(全国フェミニスト議員連盟)_c0166264_16380254.jpg

# by bekokuma321 | 2021-05-12 16:43 | 日本

35年前の今日、ノルウェーのグロ・ハーレム・ブルントラント首相は、大臣の7人を女性に指名した。首相も含めると、閣僚18人のうち、女性は8人。40%だった。


35年前の5月9日、世界初の「女性の内閣」がノルウェーに誕生した_c0166264_17493702.jpg

そう、1986年5月9日、世界初の「女性の内閣」が誕生した。


10日後の1986519日。朝食をとりながら手にした新聞に「ノルウェーの新閣僚、18人中女性が8人」という記事を見つけた。記事にはこう書かれていた。


「あらゆる組織で、女性の比率を最低40%とする、というのが労働党の方針…」


私は記事を切り抜いて、本棚側面の目立つところに貼りつけた。


40%を女性にする方針って何だろう」。今では、世界が知っている「クオータ制」。しかし、当時の新聞にはクオータ制ということばはどこにもなかった。図書館で調べてもわからなかった。インターネットのない時代だった。3年後の1989年夏、短い休みをとってノルウェーに飛んだ。インタビューを重ねて、クオータ制は、政治権力を男女平等にする切り札だとわかった。


北欧ノルウェーに衝撃を受けた私は、高校教員を辞めて、議員に立候補した。男女平等を政治のなかで進めていこうと、決意を固めた。




35年前の5月9日、世界初の「女性の内閣」がノルウェーに誕生した_c0166264_17511446.jpg
▲日本にも届いた世界初の「女性の内閣」(朝日新聞 1986年5月19日。三井著『ノルウェーを変えた髭のノラ:男女平等社会はこうしてできた』p10より転載)


女性議員増には比例代表制とクオータ制(IPU) : FEM-NEWS (exblog.jp)


【更新 数字のミスを訂正した。2021.5.11】

# by bekokuma321 | 2021-05-09 23:59 | ノルウェー