EUに「ノー」

6月24日、イギリスは国民投票でEUから離脱する道を選んだ。そのとたん、ポンドは急落、株は暴落、首相は交代。世界中が大騒ぎになった。

日本は昨日、年金運用で5兆円の赤字となったのは、EU離脱の影響があると、言っていた。

なぜ、イギリス国民はEU「ノー」を選んだのか。

大方のメディアが言うように、難民急増を恐れる国民の感情に乗る離脱派の作戦が功を奏したこともあるだろう。でも、私は「EUに加盟して40年。長年のEUに対する懐疑心が票になって表れた」とする『ガーディアン』紙が当たっていると思う。

イギリスは、今、ノルウェー方式をみならおうとしているという。ノルウェーは、EUに加盟していないにも関わらず、経済的に成功している国だからだ。最新調査だと、EU反対は、ノルウェー国民の74%にのぼる。

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このポスターは、ノルウェーのEU反対市民がつくったポスターだ。ノルウェー政府は加盟申請したが、このポスターのもとに集まった国民は、EU加盟を拒否した。

ポスター下方にある建物はオスロにある国会議事堂。国会を乗っ取るような巨大な木製の像は、北欧神話に出てくる女神サーガ。千里眼を持つといわれる伝説の女性だ。

実は、ノルウェーのEU反対運動は、女性たちが主導した。女たちはこう主張した。

「ノルウェーは不平等をなくすことに社会の富を使ってきた。
保育、教育、福祉など公的サービス部門を充実させた。
その結果、女性の職場が増えた。
すべての女性が無理なく外で働けるようになった。
しかしEUは、福祉分野に市場原理を導入し、公的分野を縮小させようとしている。
これでは金持ちしか、必要なサービスを受けられなくなる」

この後は、I 女のしんぶんの「叫ぶ芸術ーーポスターに見る世界の女たち」をどうぞ。

How did UK end up voting to leave theEuropean Union?

Nei til EU
How Do EU Decisions Affect Nordic Gender Equality?
EU国民投票と女性





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by bekokuma321 | 2016-08-27 21:38 | ノルウェー

EU国民投票と女性

c0166264_13413464.jpg6月24日、イギリスは、国民投票で「EUから抜ける」という決定をくだした。結果は52%対48%。投票率は72%。

この結果に、世界のメディアは世も末と叫んでいる。イギリスのメディアには、離脱したら経済がめちゃめちゃになる、関税やビザ検閲が復活し物や人の移動が不自由になる、海外企業が逃げて行き雇用が減る、とする危機感があふれている。

そんななか、イギリス国旗を背景にして、「Great, Britain!」と掲げたのは、ノルウェーの市民団体「EUに反対(Nei til EU)」(↓)。EU加盟に反対する超党派の組織だ。イギリスに対して、「心配ご無用、世界はEUより大きい」と励ます。

ノルウェーでは、EUに加盟したい政府の決定に反して、国民は、国民投票で2度にわたってEU加盟反対を選んだ。現在、国民の7割はEU加盟反対である。とりわけ、男性よりも女性にEU反対派が多く、非加盟世論を先導してきたのは女性たちである。Nei til EUの代表もずっと女性だ。

2回目の国民投票を現地ノルウェーで取材した。当時の加盟反対派代表は、女性の雇用とむすびつけて、こう論陣をはった。拙著「第3章 EU加盟に『ノー!』」(『ママは大臣パパ育児』明石書店、1995)から引用する。

「EU諸国の失業率はノルウェーの2倍です。貧富の差もノルウェーよりはるかに大きい。ノルウェーは人々の間の不公平をなくすことに社会の富を使ってきました。とりわけ公的分野の充実は、女性の雇用の拡大に2つの重要な役割をはたしてきました。

ひとつには保育者、教員、福祉職員など、公的サービス部門が増えた結果、女性の職場そのものが増えました。

ふたつにはそうした公的サービスによって保育、介護など家の中でやっていた仕事が代行され、女性が無理なく働き続けられるようになりました。

ところが、EUの経済優先政策は、こうした福祉分野へ市場原理を導入させようとしています。それは公的部門の縮小につながっていきます。その結果、女性の雇用の場は減らされ、社会福祉が低下します。これでは、お金のあるひとしか必要なサービスを受けられなくなるのは明らかです」

では、イギリスの女性たちはどう動いたのだろう。

そもそもEU離脱(または残留)によって女性の生活や仕事はどう変わるのかについて主要メディアの報道は見つからなかった。イギリス国内でもそうだったらしく、危機感を抱いた女性団体は、EUに入っていることで、いかに男女平等政策が進んだかを示すため、EUの制度を解説したパンフを発行し広報した。読んだ国民がどの程度いたかは、疑問だ。

投票日が近づくと、「賛否どちらも論陣をはるのは男性ばかり。もっと討論会に女性を登場させて、女性の関心を高めろ」(フォーセット協会)とアピールを出した。もとになったのは、次のような世論調査結果だ。

「女性は、EUをめぐる討論は男性主導であると思っている」

「女性は、どちらに投票すべきか判断するための情報を得ていないと思っている」

「残留派は、離脱派に比べ、個人的な問題と結びつけることに成功していない」

「女性は男性よりも『よくわからない』と答えている」

こうした女性側の空きポケットに、離脱派の威勢のいい言葉ははいりやすかったに違いない。

たとえば、離脱派の急先鋒ファラージ独立党党首(右派)は、ドイツ・ケルン市での暴動をとりあげ、「EUにとどまる限り移民難民が増えて女性が性暴力にあう」というような“脅迫的アピール”をした。保守党のボリス・ジョンソン前ロンドン市長は、EUに納める重い負担金(100億㍀)がなくなれば、それを国内で使える、EUにいる限り移民・難民に仕事が奪われ社会保障を食いつぶされる、と唱えた。
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というわけで、同じEU懐疑派といっても、ノルウェーとイギリスでは、だいぶ考え方が異なる。

2国は、人口も歴史も主産業も違う。イギリスもノルウェー方式で、は難しいだろう。

しかし、ノルウェーの市民団体Nei til EU代表Kathrine Klevelandのイギリス国民投票へのコメントは、傾聴に値する。要旨を和訳する。

「イギリスは離脱したら300万の仕事が失われると言っている。これはノルウェーの国民投票でも同じだった。EUに加盟しないと10万の仕事がなくなる、と言っていた。実際は逆で、ノルウェーの失業率は、1994年以来、EU加盟国の失業率よりも少ない。

EUの外にいると、国際競争力がそがれて、経済が干上がるというのもそうだ。実際は正反対だ。ノルウェーは孤立していない。独立国家であり、20年間経済は順調であり、EU加盟国よりも高い成長率をほこる。

さらに、男女平等、社会福祉などの国際指標で、ノルウェーはEU加盟国よりも高いランキングにある。幸福度の国際ランキングでも、ノルウェーはEU諸国より高い。

ノルウェーは、主権国家であり、民主主義国家だからこそ、EU加盟に反対した。ブラッセル(EU官僚機構がある)は民主主義とはあいいれない。ノルウェーは、決定する権利は人々により近くになければならないと考えている、つまり、自国のことは、地方自治体、県、自国の政府が決定すべきであり、ブラッセルに決定させたくない」

Vote Remain
Vote Leave
Pressemelding fra Nei til EU:Brexit – a victory for democracy!
Eight reasons Leave won the UK's referendum on the EU
Gender imbalance in the EU referendum debate
The EU Referendum Gender Equality Challenge
民主主義度1位ノルウェー、23位日本
レガタム繁栄指2015
世界で母親がもっともハッピーな国ノルウェー
最も再犯率の少ない国ノルウェーで今
再犯率の最も少ない国の刑務所
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by bekokuma321 | 2016-06-27 14:13 | ヨーロッパ

アテネ宣言

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欧州連合EUは、政治の場を男女半々にするため、90年代から具体的に動いた。カネもヒトも使って。

その政治における男女平等政策推進の起爆剤となったのが、この「アテネ宣言」だ。力強く、説得力あふれるこの宣言文は、ポスターやカードとなってEU加盟国に広がっていった。

そして、最新のEU議会の選挙で、女性議員は、全議員の37%を占めるまでになった。目標とする50%には至らなかったが、わずか10%台だった80年代から見ると、大躍進だ。

ひるがえって日本の衆議院には女性はわずか8.1%しかいない。男性が92%を占めているのだ。これは、アテネ宣言流に言うなら、日本社会全体の損失であり、かつ日本人全体のニーズと利益に反する。

アテネ宣言は、1992年ギリシャのアテネで誕生した。アテネ宣言が生まれた背景には何が? 答えは「叫ぶ芸術ーーポスターに見る世界の女たち」を。
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by bekokuma321 | 2014-11-26 15:55 | ヨーロッパ

c0166264_104217.jpg5月22日から欧州連合(EU)の欧州議会議員を決める選挙の投票が始まった。

ガーディアン紙から、うれしいニュースが届いた。スウェーデンのフェミニスト党Feminist Initiativeから1人当選することが確実だという。当選なら、EU議会初だ。

今回、スウェーデンだけでなく、フランス、ドイツでも、フェミニスト党と呼べる政党がEU議会に立候補している。

女性の賃金の低さをはじめとする労働条件の差別撤廃、女性への暴力への解決、妊娠中絶を決定する権利の確保など、どれひとつとっても政治の光があたらなければ前に進まない。しかし、政治の主流からはじきとばされたままだ。

EUに立候補を表明した各国のフェミニスト党は、「男女平等問題は、社会市民問題や環境問題と同じように重要な政治課題である」と、元気だ。下は、スウェーデンのフェミニスト党の選挙ポスター。

報道によると、EU選挙全体では、極右政党やEUに反対を唱える政党の勢いが強いようだ。定数751。加盟28カ国ごとに、比例代表制選挙で選ばれる。

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We need a feminist voice in Europe – these elections can be a new beginning  
Feminist Initiative
Parity Democracy
Fórum 50
Electoral lists ahead of the European Parliament elections from a gender perspective
Meet the EU Parliament’s (Likely) First-Elected Feminist Party Member
Results of the 2014 European elections
アバのベニー・アンダーソン、フェミニスト党を支援 
スウェーデン社民党は“おやじ政党” 
男女平等なくして民主主義なし
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by bekokuma321 | 2014-05-23 23:57 | ヨーロッパ

5月、欧州連合(EU)議会の選挙がある。それ向かって、選挙キャンペーンが盛んだ。そのうち男女平等をすすめるキャンペーンはこうだ。

c0166264_15132599.jpg議会を男女半々にする運動は「パリティ・デモクラシー(Parity Democracy)」と呼ばれる。

現在、EU議会の女性議員率は36%にまで上がった。それを5月の選挙で50%にしようという運動だ。ちなみに、日本の国会(衆院)の女性議員率は8%にすぎない。

EU議会議員は、比例代表制選挙で選ばれる。加盟国の有権者が、政党から出された候補者リストによって投票を行う。加盟国28カ国。全議席766。議席数は各国の人口比に応じて分配されている。

各加盟国の政党や議員関係者に、「なぜEU議会を男女半々にすべきか」をわかってもらうためのロビー活動用パンフレットが完成。パンフレットはいう「男女平等なくして、欧州に新しい民主主義はない」。

続けて・・・

「性的な権利、産む産まないを決める権利、暴力を受けない権利について、女性は男性より強い関心を抱く。それに、働く場は性によって異なり、政治権力は男性に偏っている。だから、女性が議会に増えると政策課題が変わり、女性議員が多くなると介護などの社会福祉や、性による賃金格差改善など男女平等問題が政策課題に引き上げられる」

暮らしやすい社会は女性だけでなく男性にも必要であり、それにはパリティ・デモクラシーが欠かせないという。さらに、パリティ・デモクラシーによって、政党が変わると強調する。

「政党の正統性が生まれ変わり、政党の政策や活動に女性からの支援が増え、女性は政党への支持をより強めるようになる。女性は、女性の関心をとりいれる政党、女性の参加や女性が議員になることを確保する政党を支持するようになる」

各国のEU議員における男女比は現在、次表のようである(↓)。

フィンランド、クロアチア、スロベニア、マルタ、エストニア――すでにパリティすなわち男女半々を達成した国が5カ国もあることに驚かされる。フィンランドは女62%、男38%だ。男性がパリティを要求するかもしれない。

ノルウェーは過去2回の国民投票で、EU加盟を国民が拒否したため、加盟していない。

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European Women's lobby
Parity Democracy
アテネ宣言
EU議会選挙
日本の女性国会議員、189カ国中163位
Nei til EU
Fortsatt stor motstand mot norsk EU-medlemskap
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by bekokuma321 | 2014-04-18 15:15 | ヨーロッパ

c0166264_207728.jpg「買売春は女性に対する暴力だと考えています。ノルウェーの法律が変えられそうなのは残念です。ノルウェーの買売春禁止法は、国内だけでなく国外でもお金で性行為を買うことを違法としています。スウェーデンよりいいのです」

こう語るのはマイケル・グスタフソン(写真右下)。EU議会の「女性の権利委員会」委員長。1984年委員会が創設されて以来、30年目にして選ばれた初の男性委員長だ。スウェーデンのEU議員。

c0166264_20331370.jpg彼は、就任以来、「女性への暴力撤廃、女性の経済的自立、女性の政治的影響力増――3大課題を推進するため、せいいっぱい頑張る」と公言してきた。

ノルウェーのアフテンポステン紙によると、今年1月、EU議会は、加盟国に対し北欧にならってカネで性行為を買う人を罰するよう勧告を決定した。賛成14、反対6、棄権2だった。買う側に厳罰を科すことが、考えられうる最も効果的な買売春根絶方法である、とされている。

EU議会がモデルとあおぐ法律を持つノルウェーは今、保守政権だ。買う側を罰する法律をこのまま維持したいのは、野党となった左派社会党と中央党。一方、改正勢力は政権を握る保守党。ここで皮肉なのは、長年、左派社会党と中央党はEU加盟反対で、保守党はEU加盟賛成だということだ。

ちなみにノルウェーは、国民投票でEU加盟を拒否した、珍しい国である。EUに加盟すると、経済競争が強調されて福祉・教育・平等などの政策がおろそかにされると、女性が主導する一大国民運動の末、国として反対を選択した。

EU反対側が「EUを見よ」と言い、EU賛成側が「EUの言うことはどうも」と言う。これぞ、ノルウェー版ねじれ国会。

ところで、ノルウェーなど北欧諸国で買売春をする人の多くは、移民の女性だと言われている。ほとんどは生きるためだ。

日本の女性も同じ。仕事のなさ、仕事があっても余りの賃金の低さから、買売春に走らざるをえない女性が大勢いる。

それを変えるのは、女性が自分で生きていけるような雇用創出だ。同時に、北欧やEUのような法制度が必要なのは言うまでもない。

http://www.aftenposten.no/nyheter/iriks/politikk/Sp-og-SV-sier-se-til-EU_-men-denne-gangen-noler-Hoyre-7458644.html#.UvnvzNpWFkg
http://www.europarl.europa.eu/meps/en/109649/MIKAEL_GUSTAFSSON_home.html;jsessionid=B44D42106B5593B360E9C1FD6E5B3A5D.node1
http://www.womenlobby.org/news/european-international-news/article/mikael-gustafsson-appointed-as
Together for a Europe Free From Prostitution
買売春禁止、北欧にならうEU諸国
男女平等大臣、クオータ制反対を公言
新年の報道:ノルウェーと日本
EUと北欧の女たちの働き方
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by bekokuma321 | 2014-02-11 20:22 | ノルウェー

先週、フランス下院は、買売春においてセックスワーカーではなく買う側を取り締まる法律を可決した。罰金は1500ユーロ(約21万円)。低すぎて抑止効果を疑いたくなる。しかし、セックスワークをやめたい人――外国人を含む――への宿泊施設の提供、安全・保護のために基金を設立することを同時に決めた。これはいい。

スウェーデン、ノルウェーなど北欧諸国にならったものだ。フランス国会の賛否は268対138。

今朝のガーディアン紙によると、次はイギリスの番だという。フランス同様に買う側を罰する刑法改正を迫られており、人身売買禁止法案の成立が予定されている国会で、買売春議論がさらに燃え上がる見込みだという。

メアリー・ハニーボール欧州議会議員(労働党)は、イギリス政府に「フランスにならって、北欧モデルを導入せよ」とせまった。彼女はさらに力説する。

「北欧のように、売る側ではなく、買う側を罰するという傾向が大きな支持を得ている。一方、ドイツやオランダのように、買売春を合法化している国には幻滅が広がっている。EU全体に通じるモデルが必要だ。そうしなければ、セックスツアー奨励につながるのは目に見えている」

EU諸国が北欧モデルに見習おうという流れはとまらない。ドイツ、飾り窓の女で知られる買売春に寛容なオランダでさえ、厳罰化への議論が起きているという。

日本の国会は、こうした女性の命や人権に直接かかわるテーマは議論にすらならない。ほとんどの政党は公約にさえいれていない。

日本には「売春防止法」があるではないか? いやいや、売春防止法は買売春を禁止していても処罰規定がない。歯のない番犬と同じだ。

公然勧誘罪という規定はあるが、読んで字のごとし、売春をする側――ほとんど女性――だけを取り締まるものだ。アジアの貧しい国々からだまされて連れて来られた女性たちが、性的搾取をされた上、さらにこれによって処罰される。

アジア女性だけではない、職がなくセックスワークに走らざるをえない貧しい日本女性も多い。シングルマザーにも多いと聞いた。知り合いの30代の女性は、私に「私の友だちにも、ソープランドとかファッションヘルスで働く人がけっこういる。ほかにいい職がないみたい」と言った。

あー、日本の国会で話し合って決めてほしいのは、こうした社会問題の解決策だ。秘密保護法案などではない。怒!


http://www.theguardian.com/global-development/2013/dec/11/uk-nordic-model-prostitution-clients-buyer-sex?CMP=EMCNEWEML6619I2
http://www.theguardian.com/society/2013/dec/04/france-law-fines-prostitution-clients
◆Prostitution in the Nordic Countries
http://www.norden.org/en/publications/publikationer/2009-756
http://www.thelocal.de/20131203/german-prostitution-laws-to-be-reformed
◆ノルウェーの買春禁止法の問題
http://frihet.exblog.jp/18145188/
◆買売春、減らずーーノルウェーの実態
http://frihet.exblog.jp/17816528/
◆フランス、性差別賃金会社に罰金刑
http://frihet.exblog.jp/19901893/
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▲ヨーロッパ買売春禁止マップ(クリックを)
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by bekokuma321 | 2013-12-12 23:20 | ヨーロッパ

EU議会議長は、、『シュピ―ゲル』紙に掲載されたEUに対するアメリカ政府のスパイ行為記事に対して、アメリカに明快な説明を求めた。

議長マーティン・シュルツ(Martin Schulz)は、ドイツ社民党の政治家だ。ドイツはプライバシー保護が厳しく法制度で守られていて、EUのプライバシー保護法のモデルとなった、といわれている。

ドイツのインターネットにおける個人情報の保護は、「人格権に対する重大な侵害からの保護のための法律」というらしい。個人の人格権を侵害させないために個人を保護することーーそれが法の目的だ。

IT時代。情報は力を持つ。しかも情報は簡単に流通される。知らないところで悪用されたり、さらに拡散されることによってプライバシーの侵害まで及ぶ。アメリカ政府NSAの、プリズム・プログラムは、EU機関の盗聴にまで及んでいたという事態に、EUは、ショックを隠せない。EU加盟国のすべての人たちの人格権が侵害されるおそれがあるからだ。

c0166264_19571698.jpg人格権! 実は、2011年1月、最高裁が認めた私の裁判の核心が、「人格権の侵害」だった。私の職務上有していた人格権を、相手方(大阪府豊中市)が侵害したとする高裁判決を、最高裁が認めた。

とはいえ、人格権って何? 説明はむずかしい。財産権の侵害なら、数字で表せる。だが、人格が個々で異なるように、人格権もさまざまなのだ。

具体的にどういうものか、専門家の記載をあげる。

浅倉むつ子教授は、「意見書」で主張した人格権を、講演会で次のように説明している。 (Moreをクリック)

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by bekokuma321 | 2013-06-30 19:15 | ヨーロッパ

c0166264_2352799.jpgEU行政機関といえるヨーロッパ委員会は、2020年までにすべてのEU加盟国の取締役の40%を女性にすることを定める新法を準備している。

欧州連合EUの女性政策をロビイング活動団体「ウィメンズ・ロビー」からのニュース。「ウィメンズ・ロビー」は、ヨーロッパ委員会や、EU議会議員に精力的に運動を続けてきた。

◆Quotas only way to 'shatter the glass ceiling' for women
http://www.euractiv.com/socialeurope/campaign-group-boardroom-quotas-news-514952
◆Women on Boards in Europe: From a Snail’s Pace to a Giant Leap? (2012)http://www.womenlobby.org/spip.php?article3188&lang=en
■“取締役クオータ制”、ついにEUに
http://frihet.exblog.jp/16802719/
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by bekokuma321 | 2012-09-24 23:53 | ヨーロッパ

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5月26日、東京・亀戸文化センターにて、セミナー「世界の女たちの働き方」が開かれた。

報告者は、EUの男女平等政策について数多くの著書を送りだしている柴山恵美子さん。そしてスウェーデンの労働組合と女性雇用の研究者・榊原裕美子さん。最新情報を報告しながら、時折、2人とも、日本の女性労働のむごすぎる現状に、怒りの表情を浮かべ、ため息がまじった。

スウェーデンの女性労働者の地位は、長い社会民主主義政権と、高い労働組合組織率にある。平等価値を尊ぶ国民性が産み出した「連帯賃金政策」にも、驚愕させられた。

2000年、スウェーデンの労働組合を束ねる全国組織LOのトップに女性が就任した。彼女は、「フェミニストでなければ、組合員ではない」と激を飛ばしたという。 

EUは、加盟27カ国の法律を、EU指令にそって改善させる権限を持つ。国内法がEU水準に達してなければ、EU委員会や国民が、各政府を相手どって、欧州裁判所に訴えることができる。つまり、EU諸国は、自国の法の網にくわえて、EU法で網かけされている。

パートや派遣などのいわゆる正規でない労働であっても、均等待遇(同一価値労働同一賃金)の原則があり、日本のようなひどい格差はない。それに何と言っても、「挙証責任」が、差別を訴えられた企業側にある点が、日本と雲泥の差だ。

部屋中に熱気が充満し、世界の潮流からかけはなれている日本の労働の現状に、怒りがわいた。それに輪をかけたのが、リコー子会社のセクハラ解雇で苦しんでいる夏井香織さんの会場発言だった。

しかし、講演の充実した中身に刺激され、会場は、何かしようという雰囲気で満ちあふれた。自分の住む地域の女性雇用の実態を調査し、女性の声なき声を行政に届けようという提案もあった。

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▲榊原裕美さん作成「スウェーデンの連帯賃金政策」

以下は、参加者全員によるアピ―ル。

☆☆ アピール ☆☆

日本では、雇用されて働く女性の半数以上が、パート、派遣、アルバイトなどの非正規雇用者です。女性たちの多くは、明日の保障のない仕事で働いています。これは、日本の未来にとって由々しき事態です。

高校の非常勤講師をする高橋さん(仮名:以下同じ)は、年末になると、通常の教員の仕事をこなしながら、来年度の働き口を捜して、知り合いの学校関係者に片端から頼んで回る日々です。

介護ヘルパーの佐藤さんは、更新を続けて5年目。副主任の肩書きがつきました。ところが同じ仕事に携わる若い正社員は彼女より給与が多く、社会保険にも入っていることを知りショックでした。変だと思いましたが、口に出せば、おそらく更新を打ち切られます。だから泣き寝入りせざるをえませんでした。

(後は、左下のMOREをクリック)

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by bekokuma321 | 2012-05-27 20:54 | ヨーロッパ