スウェーデン政府の審議会、委員会、財団組織などすべての構成員が、男女半々となった。

報道によると、前年度は49%だったという。ほぼ50%だったにもかかわらず、昨年12月、女性委員を増やしてきっちり50%にして、男女バランスを完成した(実は女性51%)。

スウェーデン政府ホームページは、政府は1980年代から30年以上も、公的委員会、審議会などにおける男女平等を進めてきて、やっと達成されたことを報告している。男女平等大臣は、「男女平等にむかっての絶え間ない働きが、うまく機能したということです」と語った。

スウェーデン政府は、自らを「世界初のフェミニスト政府」と名乗る(↓)。内閣は男女半々、女性国会議員は44%である。首相は「男女平等は社会変革へのカギ」として、「男女平等達成のための政策を実行し、すべての政策に男女平等の視点を入れる」と宣言している。

「フェミニスト政府」の財政に関する政府声明は、こんなふうに始まる。

「経済政策は女性の生活に欠かせない。経済政策が、どのように作成され、どのように財源が分配され、何が重要とされ、何が優先されるべきか、これらは女性の生き方に主たる影響を与える。スウェーデンはフェミニスト政府であり、この政府の男女平等政策の総合的目標とは、社会と私生活を形作っていくにあたって、男女は同等の力を持つ、ということである。--(中略)ーー フェミニスト政府は、単に政策決定がおよぼす結果の分析に満足はしない。決定される前に、確かにその決定が男女平等の視点で行われているかを確認して、分析がなされなければならない」

日本は、どうか。「反フェミニスト内閣」が、ジェンダーや男女平等を嫌って、男女共同参画というわかりにくい名称に変えたのはいつだったか。

今や、その男女共同参画という言葉さえ、閣僚の肩書から消えて、カッコに移された上、少子化の後ろにそっと付記されている。「内閣府特命担当大臣(少子化対策、男女共同参画) 」というわけだ。しかも、その大臣の加藤勝信は、夫婦別姓を目の敵にし、伝統的家族観を押しつける「日本会議」の幹部である。

地方自治体を見れば、男女平等政策をすすめる責任部署が次々に看板をすげかえられてきた。男女平等を市民とともに進める拠点施設ーー男女平等センター、女性センターなどーーは、女性差別撤廃の学習会やセミナーのイベントがなくなり、「お父さんの教養講座」といったものに代わった。

議会で、男女平等を求める女たちの動きをつぶしては快哉を叫んできたバックラッシュ(反動)も、「あがり」に近づいたように見える

だけど、「あがり」には後がない。そう、次はわたしたちフェミニストが進む番だ。

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   ▲スウェーデン政府のホームページ。「フェミニスト政府」とある。これは英文サイト。


A Feminist Government
Könsfördelningen i statliga myndigheters styrelser och insynsråd m.m.
スウェーデンのフェミニスト外相
表現の自由と男女平等
スウェーデン女性の賃金、男性を上回る!
スウェーデン「スポーツからお祭りまで男女平等」
フェミニスト党EU議会に当選
叫ぶ芸術
アバのベニー・アンダーソン、フェミニスト党を支援
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by bekokuma321 | 2016-09-04 23:32 | 北欧

EU議会、女性議員は37%

「議会も市民社会と同じく男女半々にしよう」

「ヘミスフィア(議場)の半分は女性が座る席だ」

こうしたスローガンを掲げて、さかんに運動したが、結果は、目標には遠く及ばなかった。5月行われたEU議会選挙の話だ。

選挙の結果、EUの女性議員は37%になった。前回35%からわずか2%増だった。

EU議会選挙の歴史を見ると、1979年には女性は6人に1人しかいなかったが、2014年は3人に1人に増えた。

倍にするのに、35年間もの長い年月が必要だったとは、何とも情けない!

女性議員が男性議員を上回った国は3カ国で、アイルランド55%、フィンランド54%、クロアチア55%。男女半々の国も3カ国で、オランダ、スウェーデン、エストニアだった。

さっそく明日7月9日、ブラッセルで、男女平等の議会づくりと民主主義を求めて、国際会議が開かれる。題して「弁解するな、EU議会選挙後の男女平等。次は何?」。午後1時から5時半までの長時間会議だ。

この日本は、女性議員率、世界189カ国中161位だ。情けなくて、恥ずかしくて、穴があったら入りたい。

女性議員を少なくとも30%にするために、具体的戦略を練るときではないか。国会議事堂を1日貸し切り、女性運動団体、政党、地方議会、国会など各分野の男女平等推進に責任を持つ人たちが一堂に集まって、2020年までにすべての議会の30%にするには、今、何をしなければならないかを決める――その潮時だ。

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(Graph by FEM-NEWS)

parity democracy
Support 50:50 Parliament
No More Excuses. Gender Equality after the EU Elections – What’s next ?
日本の女性議員率、世界189カ国中161位
フェミニスト党EU議会に当選
男女平等なくして民主主義なし
アテネ宣言
叫ぶ芸術_ポスターに見る世界の女たち
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by bekokuma321 | 2014-07-08 20:19 | ヨーロッパ

「2月19日から、政治権力の半分を女性にするために全国キャンペーンをスタートさせる」と、2月18日、南アフリカの国会で発表があった。

国会で女性の政治キャンペーンを発表したのは、マント・チャバララ=ムシマングManto Tshabalala-Msimang閣僚。医師で、元保健相。メディアによると、彼女はおおむね次のように語ったとされる。

「議会・行政ともに50%ー50%にしようという呼び声はあっても、いまだに達成されていない。50%になってはじめて女性は有意義な変革を成し遂げられ、すべての女性の生活をこれまでと違ったものにすることができる」

「2014年まで50%-50%になるよう、ここにいる国会議員のみなさんは、すべての候補者名簿作成に入念に取り組んでもらいたい」

「そのためには、十分な財政措置、政治指導者たちのゆるぎない支持と関与が必要とされる。それによって、私的な分野、会社、ありとあらゆる分野を含む、すべての社会・政治・行政組織に滝のようにどっと流れてゆく」

南アフリカは、民主主義憲法によってクオータ制を成文化し、女性の政治進出を進めてきた。現在、閣僚の42.8%、国会の33%、行政トップの34.4%が女性となっている。

南アフリカの健闘ぶりは、国会の女性議員進出率で見ると、世界182カ国中堂々の17位(33%、400人中132人)。ちなみに、わが日本の女性議員比率は9.4%で、世界182カ国中139位(衆議院)。


http://allafrica.com/stories/200902190677.html
http://www.buanews.gov.za/news/09/09021816451002
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by bekokuma321 | 2009-02-26 02:46 | アジア・アフリカ