魔女

今朝、イタリアから届いたメール。
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私はイタリア語ができない。和訳はつたなくても、イラストがわかりやすいので・・・ちょっと訳してみた。

1月6日の確認

「ママ、ママ、魔女みたいだ」

「違うわ。掃除という偉大な仕事をする非正規労働者よ」

さらに、メール本文に、以下のメッセージがあった。
「すべての女性は男性より多くの仕事を強いられている。目に見えないが、必要不可欠な仕事を。男社会に認められずにいる尊敬するすべての女性たちに」

メールの送り主は下記の男性。
ing. Luciano Anelli
Operatore Pari Opportunità
Documentatore, divulgatore e comunicatore
della Cultura Femminile
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by bekokuma321 | 2014-01-06 19:32 | ヨーロッパ

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2012年9月1日のBBC記事ガーナの「魔女キャンプ:亡命する寡婦たち」のさわりを和訳する。

◇村に災難があると、「魔女」に呪われたからだという国がある。ガーナでは、よく発言をする女性、個性的な女性までが、魔女だと攻撃され、魔女の村に強制移住させれられる。

82歳のサマタ・アブドゥライは、ククオという村にたどり着いた。ククオは、ガーナにある6つの魔女の村のひとつだ。ここに来ると、魔女だとされた女性たちが、殴打、虐待、リンチの罰から逃れられるという。

サマタは言う。「いったん魔女だと烙印をおされたら、命が危ない。所有品を持ったりする時間などありません。ただ、いちもくさんに逃げてきました」

魔女のキャンプは100年以上も前から、女性たちが安全に隔離される場所として作られたとされている。そこには、魔女と決めつけられた女性から穢れを消せる力を持った指導者がいて、共同体は魔女の呪いから保護され、魔女自身も自警団から殺されることはないという。

現在も、キャンプは地域の長によって治められている。そこでは、1000人に上る女性たちが、電気も水もない雨漏りのするみすぼらしい小屋の中で暮らす。

水は、3マイルも離れた川まで歩いて行き、重いカメに水を入れて遠い道を帰ってこなくてはならない。年老いた女性には耐えがたいことだ。しかし、安全であること引き換えに、耐えなければならない暮らしだ。彼女たちは、生き延びるために、薪を集めたり、ピーナッツの袋を売ったり、近くの農場で働いている。◇

21世紀にも魔女狩りが存在し、女性への殺人行為が許されていることに、驚愕する。ガーナと言えばチョコレートくらいしか知らなかったが・・・。

◆Ghana witch camps: Widows' lives in exile
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-19437130
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by bekokuma321 | 2012-09-03 15:01 | 中南米

宗教と自由

2月3日のBBC編集長コラムによると、イラン当局は、BBCイラン支局で働くイラン人記者に執拗に嫌がらせをしている。

最近は、イラン国外で働くイラン人BBC記者の、イラン滞在家族に対して嫌がらせが頻発。先週は、イラン人BBCスタッフの妹が逮捕され、独房に拘留された。現在、釈放されたものの、彼女に対する仕打ちはあまりにひどく、最大級の表現で抗議をする、と編集長は述べる。

イラン当局は、BBC勤務をやめろと脅迫したり、性暴力や麻薬運搬などの冤罪をしたてあげたりする。究極は、イスラム教からキリスト教に転向したという背教罪だ。「背教」はイランでは死刑である。

BBCコラムは、真実を届けるためにジャーナリストが支払わなくてはならない犠牲、そのただならぬ大きさを浮かび上がらせる。

イランの刑法には、「背教、異教、魔術」に罰則を科す条文があるという。昨年末のアルジャジーラによれば、サウジアラビアは、呪術をほどこす女性を魔女だとして処刑した。中世の異端審問を思いおこさせるが、21世紀の話である。

■The harassment of BBC Persian journalists
http://www.bbc.co.uk/blogs/theeditors/2012/02/the_harassment_of_bbc_persian.html
■Apostasy in Iran
http://www.religiouswatch.com/thread00105_apostasy_in_iran.htm
■Saudi Arabia beheads woman for 'sorcery' http://www.aljazeera.com/news/middleeast/2011/12/2011121302059182183.html
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by bekokuma321 | 2012-02-16 00:01 | 中東


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7月18日、「魔女たちの夜」を見に行ってきた。ノルウェーの農村トルガ市で行われたこのパフォーマンスに、私は、女たちの力と、地方の力を感じた。

聖オラフの死んだ日とされる7月29日の前の何日間かは、ノルウェーの夏祭りシーズン。野外劇、音楽会など多彩な催しがある。このトルガのハイライトは野外パフォーマンス「魔女たちの夜」だ。

上演時間は夜10時半から12時半まで。場所は、オスロの北東部エステルダーレン地方にある深い森の中。人口1600人ほどの小さな町トルガに、国内はもちろんスウェーデンやデンマークなど国境を越えて、老若男女350人が集った。

友人の車で開演2時間前に森に通じる山道までたどり着いた。「深夜の山は冷えるから、ウールの下着を着てね。その上にセーターを着て、ジャンバーを羽織って、毛布もいるかも」と、友人が忠告した。

私は車を降りてから着替える所などないと思い、家を出るときにウールの下着を着込み、その上に薄いシャツを羽織っていた。日中の太陽の強さから車内は暑く、じっとり汗ばんでいる。

外の空気はすでにひんやりしている。車に積んできたウールのセーターを着て、その上に防水加工をした真冬のジャンバーを羽織った。私たちの車のそばに駐車した男性は、車から降りて、Tシャツを脱いで裸になり、車に積んであったウールのシャツに着替え、その上分厚いセーターを羽織った。さらにジーンズを脱いでスキー用ズボンに換えている。よく見ると、周囲はみな冬山登山のような格好をしているではないか。毛皮の帽子をかぶり、長靴に履き替えている人もいる。

私と友人は折りたたみ椅子や座布団を持って、いざ舞台のある地へ! 森の中をしばらく歩いた。木陰から、奇妙な声がする。木がざわざわ揺れ出した。「魔女の子どもたちの声よ」と、友人が言う。森にはいったとたん、演出が始まっているのだ。声のする方向をふりむいても誰もいない。

10分ほど森の中を歩いた。舞台とおぼしき場所に到着した。2時間も前なのに、50人以上はいた。草の上に思い思いに座っている。中には羊の足のバーベキューをほおばったり、コーヒーを飲んだり・・・。こういうときでないと会えない人もいるのか、抱き合って喜んでいたり、写真撮影をしたり、紹介しあったりと、山の上が社交場と化していた。

どんどん人がやってくる。80歳は超えていると思われる女性は杖をついてやってきた。息子だろうか、若い男性の手を借りながら、どっこいしょと座る老人もいる。雪だるまのように着膨れした小さな子どもたちも多い。

見る人のほうが、舞台となる自然にあわせているのだ。

夜10時ごろ、尻尾のある女性が私たちが座っていた場所の右方向から姿を現した。客席を回ってなにやら笑ったり、話したりしている。全体を回った後、前方に出、「携帯電話のにおいがする。あ~、においがする」と言って笑わせ、携帯電話をオフにさせた。

すると、木々がざわざわし、そこから、摩訶不思議な歌が聞こえてきた。そして、前方から、主役の魔女が現れ、歌い出した。

夜10時半だが、ノルウェーの夜はまだほんのり明るい。日が沈みかけた淡い色の空を背景に、深い森林が横たわっている。

歌あり、踊りあり、スキットあり・・・。この地方には鹿が多いが、その鹿をテーマにした歌やパフォーマンス。また、牛飼いの女性が牛を呼び寄せるときに歌う歌。ノルウェーに古くから伝わるたくさんの楽器を使った演奏。結婚、出産などの様式美の再現。ノルウェー語のよくわからない私でも十分楽しめる。何より、自然と芸術が溶け合っているさまに心打たれた。

終わったのは12時半。北欧の夏の夜は真っ暗ではないものの、背の高い木々に覆われた森の中は、足元が暗い。小さなこども、お年寄り・・・ゆっくりゆっくり、黙々と山を降りる。

c0166264_1165684.jpg主役の魔女に扮したのは芸術家のトーネ・フルバックモー(左の写真)。何回か、この森で、「魔女たちの夜」をしてきたという。

彼女は私にこういった。
「女性の力で、伝統的な夏祭りを、新鮮な芸術にしたてています」「魔女は自然を使いこなす力を持っていました。このパフォーマンスは、自然を畏怖することをモチーフにしています」
「パフォーマンスが終わったら、山、木、小道、丘、すべて元通りの自然に戻す。演ずることと同時に、自然をそのままにするということ、それが心髄なのです」

「魔女たちの夜」は、キャストからスタッフまで女性のパワー全開だった。そこに、女たちの力、そして地方の力を感じた。さらに私は、この底力を育てている公的財政支援、それを可能にしているノルウェーの政治を見た。


参考
http://olsokitolga.no/olsokavisa2009.pdf (「魔女たちの夜」は16ページ)
http://www.olsokitolga.no/html/huldrenatt.html
http://destinations.virginmedia.com/sisp/index.htm?fx=event&event_id=32732
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by bekokuma321 | 2009-07-20 08:21 | ノルウェー